News & Informationニュース&インフォメーション 詳細

【レポート】韓国アシアナ国際短編映画祭からのゲストも!二子玉川会場での上映がスタート!(6/15 @ 二子玉川)

2017年6月16日

この日が初日となる「iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ」会場では、世界各地の映画祭から届いた特集プログラムなど、映画通を唸らせる作品が充実。上映後のQ&Aにもたくさんのゲストが登場し、会場を賑やかに盛り上げてくれました。

 

◯「韓国・アシアナ国際短編映画祭プログラム

韓国の国民的俳優アン・ソンギが実行委員長を務める韓国最大級のアシアナ国際短編映画祭が、SSFF & ASIA 2017のために特別にセレクトしたプログラム。

まずは、同映画祭のプログラマーであるKristin Jiさんが登場し、今回上映する5作品のテーマや背景などを解説。「韓国のチャーミングな作品をお楽しみください」とのメッセージで締めくくり、上映がスタートしました。

 

今年も、韓国・アシアナ国際短編映画祭のプログラマー・Kristin Ji(左)さんが来てくれました!

 

上映後には、2016年カンヌ映画祭シネフォンダシオンの入選作『1キログラム』の Young-ju Park監督が登場!最愛の息子の死からいまだ立ち直ることができない母親の憂愁を描いた作品です。

Young-ju Park監督がこの作品を撮った動機は、個人的な問題で大きな喪失感を感じていた時期に、友人からの勧めでこの映画の原作小説に出会ったこと。読み進めるうちに、自分自身の傷が癒えていくのを感じ、この原作の力をショートフィルムにしたいと考えたそうです。

辛いテーマでありながらも、ラストに訪れるのは、かすかな希望の感触。キャスティングにこだわったという、役者陣の生々しい演技も印象的でした。

『1キログラム』の Young-ju Park監督。


◯「ミュージックプログラム2

 本年度のアカデミー主演女優賞を受賞したエマ・ストーンが出演する『Anna』など、海外からの話題作も上映したこのプログラム。なんと5作品から監督とキャストが登場してくれました。

 

『見えない、光』は、年上女性との恋物語を、美しい映像とクラシックの演奏で繊細に紡いだ作品。高橋良多監督は、たとえ見過ごされてしまって“見えない”としても、社会の片隅でひっそりと息づくような恋愛を描きたかったといいます。音楽家でもない今時の若者が、ショパンがきっかけで出会い、結ばれていくというのも新鮮でした。

『見えない、光』から、高橋良多監督(左)と主演のお二人。

 

人気バンド・クラムボンの楽曲“ KANADE Dance”からインスパイアされた、淡い夏の失恋物語『セミが鳴いた日』。美しい水しぶきが二人の心情と相まって印象的だったロケ地の渓流は、東京都あきる野市。実は撮影当日は、3つの台風が同時にやってくるという天気予報だったそうですが、てるてる坊主をたくさんつくったおかげでなんと快晴に!予算も時間もないショートフィルム作品では、天を味方につけることが、何よりも大切ですよね。

『セミが鳴いた日』から主演のすズきさだおさんと、木野愛子さん。

 

あのマキタスポーツさんが率いるビジュアル系バンド Fly or Dieの楽曲『矛と盾』のミュージックショート。カラオケを歌いながら、カラオケボックス、スナック、宴会場と次々に場面が転換していく、マトリョーシカのような入れ子構造が幻惑的です(そして、もちろん笑えます)。

ちなみに、本作をつくるにあたり、マキタさんとプロデューサーからは、「ドメスティックでお水っぽい雰囲気」「語呂の効いた歌詞の語感を見せたい」「振付を生かしたい」との要望があったそう。河原啓太監督は、それらをすべて箇条書きにして眺めるうちに、カラオケというアイデアを思いついたといいます。すべての要望に答えつつ、しっかりハジけた作品に仕上がっていました。

『矛と盾」の河原啓太監督。

 

ピコピコとかわいいYMCKの音楽とともに、昔懐かしいTVゲームの中で冒険が繰り広げられる『さかさま東京』。CGなどで細かい作業を要するため、制作期間は半月にわたったそうですが、「つくってて、メチャクチャ楽しかった」と長坂茂監督。その楽しさが、観ている方にもひしひしと伝わってくるんです。

『さかさま東京』の長坂茂監督(左)とプロデューサー。

 

 

『NEW』は、4人組R&RバンドTHE BAWDIESが出演する、ドラマ仕立てのミュージックショート。草野翔吾監督は、ライブ映像の撮影などで旧知の仲だったTHE BAWDIESのメンバーといつか一緒に映画をつくりたいと話していて、その夢がついにこの作品で実現したといいます。

実は、この作品の元ネタは、“ラーメンウエスタン”と称された伊丹十三監督のコメディ作品「たんぽぽ」。そのロックンロール版というコンセプトで、寂れたライブハウスの再生物語に仕上げたそうです。他にもビートルズ初主演の映画「A HARD DAY’S NIGHT」へのオマージュを込めたシーンなど、映画への愛がギュッとつまった、最後にはジンとくる作品でした。

『NEW』の草野翔吾監督。

 


 

チバアキフミ

 

映画祭のレポートを担当して、はや6年目。東京会場で、メモをとったり、写真をとったりしているのが私です。お気軽にお声かけいただいて、皆さんがお気に入りのショートフィルムを教えてくれたら嬉しいです。上映後のQ&Aセッションにも是非ご参加を!普段は…、広告コピーを中心にフリーランスで書いたり、中日ドラゴンズを応援したりし

Archives以前のニュース

Informationお知らせバナー