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【レポート】FutureCity Yokohama Award――未来の暮らしを考えるきっかけに,6/17,横浜会場

2017年6月17日

2017年6月17日(土)、みなとみらいの風景もくっきりと映える快晴の空の下、横浜のブリリア ショートショート シアターにてFutureCity Yokohama Awardの授賞式とノミネート作品の上映が行われました。

FutureCity Yokohama Awardは、環境未来都市・横浜の普及啓発活動の一環として、2013年から横浜市とショートショート フィルムフェスティバル & アジアが共同で開催しています。映画祭に応募された作品の中から、環境への配慮と先端技術による未来のまちやライフスタイルをイメージした作品を選んでFutureCity Yokohama Programとして上映し、その中から選ばれた作品にFutureCity Yokohama Awardが授与されます。今年は、アニメーションやドキュメンタリー、ドラマなどバラエティに富んだジャンルの7作品がノミネートされました。

まずはノミネートされた7作品に加え、横浜市とショートショート フィルムフェスティバル & アジアが共同で制作したショートフィルム「一粒の麦」が上映されました。思わず笑顔になるような楽しい作品から、悲しみや切なさに胸が打たれる作品まで味わいもさまざまで、観客席からは笑い声や鼻をすする音が聞こえるなど短い時間の中で作品の世界にぐっと引き込まれている様子でした。

上映後には横浜市温暖化対策統括本部長の下田康晴氏が登壇し、上映された作品について「未来の暮らし方やライフスタイルについて考えるきっかけになったのでは」とスピーチしました。また、「約20年前にこのみなとみらいのまちづくりに携わっていたときから、映像や小説を通して町づくりを発信していけたらと思っていました。今回それが現実になって嬉しい」と語りました。

 

横浜市温暖化対策統括本部・下田康晴本部長

 

続いて発表された今年の受賞作品は、メキシコのマリベル・スアレス監督による『不思議な穴』。女の子が道で見つけた穴を大切にしていくことで愛情を注ぐ大切さに気づく様子を、温かくシンプルな絵柄で描いたアニメーション作品です。受賞の理由について下田氏は、「与える愛の分幸せが戻ってくるという未来の社会においても大切なメッセージが伝わりやすい、環境未来都市のコンセプトに合致する作品であること」、特に「優しい絵柄とあたたかみで、子どもたちにもメッセージが伝わりやすいのではないか」と述べました。スアレス監督は残念ながら欠席されましたが、プロデューサーのエステバン・アズエラ氏が下田氏からトロフィーを受け取りました。

『不思議な穴 / A Hole』Maribel Suárez/4:11/メキシコ/アニメーション/2016

下田康晴氏(左)とプロデューサーのエステバン・アズエラ氏(右)

 

 

実はアズエラ氏はスアレス監督の息子さんなのだそうです。受賞の言葉でアズエラ氏は、「この作品は家族で始まった小さなプロジェクト。自分の母国であるメキシコは多様な文化により混沌とした状況だが、その中で自分たちが作ったシンプルなメッセージの作品が日本で紹介されることが嬉しい」と笑顔を見せました。

授賞式の最後に下田氏は「これからも映像や音楽を通じて世界の人々と共に未来のまちづくりを進めていきたい」と抱負を語りました。映像や音楽は、言葉や文字が違ってもメッセージを伝えることができる強い力を持っています。国や文化の違いを飛び越えて人々をつなぐ存在として、ショートフィルムにいっそうの期待を感じる授賞式となりました。


木江恭(きのえ・きょう)

兼業もの書き。趣味は読書、映画/演劇/音楽鑑賞、その他何でもフットワーク軽くお試し!が心がけ。SSFF & ASIA主催のプロジェクト「ブックショート(http://bookshorts.jp/)」にて作品公開中です。Twitter:https://twitter.com/kyokinoe

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