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【レポート】 シリアのドキュメンタリー作品からゲストも登場!大盛況のニコタマです! (6/17 @ iTSCOM会場)

2017年6月18日

iTSCOM3日目は、6歳以下のお子さんでも楽しめる「キッズプログラム」や、EXILE HIROプロデュースの映画祭とのコラボ企画「シネマファイターズ」など、週末のニコタマにぴったりのプログラム。おかげさまで、会場前に行列ができるほどの大盛況ぶり!上映後のQ&Aには、日本はもちろん、シリアのドキュメンタリー作品を撮ったフィンランド人の監督など、たくさんのゲストにお越しいただきました。

 

◯「戦争と生きる力プログラム supported by 赤十字2」 

戦争を知ることは、世界を知ることなのかもしれません。

難民問題や、第二次世界大戦下のユダヤ人狩り、一見平和な社会生活を営む人々の中に頭をもたげる“戦争の芽”を描いた作品など、さまざまな角度から「戦争と生きる力」を見つめたこのプログラム。

上映後のQ&Aには、『アレッポへの旅』から、共同監督のひとりであるJuuso Lavonen監督が参加してくれました。

『アレッポへの旅』のJuuso Lavonen監督。

 

この作品は、戦火が絶えないシリア・アレッポで暮らす子供たちのために、フィンランドからおもちゃなどの物資支援を行うラミ・アダムさんの活動に追ったドキュメンタリー。なぜ、シリアとフィンランドに関わりがあるのかと不思議に思うかもしれませんが、2014年から2015年にかけてフィンランドには年間5万人、10万人規模でシリアからの難民が流入したそう。そして、この作品に登場するラミ・アダムさん自身も、シリアのアレッポからフィンランドに移り住んだうちのひとりです。

約21分の作品ですが、元素材となった映像は膨大な長さ。ラミ・アダムさんへのインタビューと、ヘルシンキ空港での映像、そして、ラミさん自身がシリアで撮影した10時間以上の記録を編集してつくられています。編集作業も担当したJuuso Lavonen監督は、これらの素材を、“ひとつの旅”(実際には、ラミさんは20回以上もアレッポに通っていたそうなのですが)というストーリーコンセプトでつなぎ合わせていったそうです。

激しい爆破音や、路上に座り込み泣き叫ぶ人々、瓦礫から救出される少女など、緊迫感のある映像も数多く登場しますが、元素材の中にはそれ以上に衝撃的な映像がたくさんあったそう。ただストーリーに注目してもらうため、あえて強すぎる映像はカットしたといいます。

会場から日本の観客へのメッセージを求められたJuuso Lavonen監督は、「命の大切さを伝えたい」と語った後に、このプログラムで上映されたスウェーデンの作品『故郷への道』の中で、主人公の難民が語りかける「私の命とあなたの命に、なんの違いがあるの?」という言葉を引用しました。

 

 

◯「ミュージックプログラム1」

あの岩井俊二監督が手がけた、野田洋次郎(RADWIMPS)によるソロプロジェクト illionのMVも特別上映されたこのプログラム。上映後のQ&Aには、5作品から監督・キャストが登場してくれました。

 

『桐箪笥のうた』は、ソウル出身のJ-POPシンガーソングライター・Kの楽曲をモチーフに、結婚式当日までの娘の成長を見守る父親の愛情を描いた作品。Yuki Saito監督は、歌の世界観をそのままに、父と娘の感情に嘘がないように心がけたといいます。厳しくも温かい父親を、怪優・でんでんさんが味わい深く演じています。

『桐箪笥のうた』のYuki Saito監督。

 

 

『AUTUMN OF WOMAN』

女としての“秋”を感じる年齢に突入した姉の婚活と、年の離れた妹の就活。お互いが抱える悩みをぶつけあうことで深まっていく姉妹の絆が、クラムボンの楽曲“JAPANESE MANNER”のメロディとともに浮かび上がる『AUTUMN OF WOMAN』。川崎僚監督が、2年前に実際に婚活に励んだ経験が、作品に生かされているそうです。

左から、『AUTUMN OF WOMAN』の川崎僚監督と、キャストの見里瑞穂さんと宍泥美さん。

 

 

恋人同士が迎えた“ある局面”。その“言葉にし難い感情”が、何気ない会話と、美しい水辺の情景の中から立ち上がる『水面は遥か遠く』。岩井俊二監督の「Picnic」に憧れて映画を撮り始めたという石橋夕帆監督。映像を通じて、登場人物の心象風景を感じて欲しいとコメントしてくれました。

『水面は遥か遠く』の石橋夕帆監督と、出演者の田中一平さん、撮影スタッフの西田幸司さん。

 

 

死者がゾンビとなり人を襲う、未来の世界。恐ろしい状況下で試される愛のカタチが描かれた『from HERE』。横山健介監督は、「この作品から感じたものを、大切な人と語り合いながら、自分を掘り下げていただけると作り手としては本望です」とおっしゃっていました。

 

『from HERE』の横山健介監督、キャストのリク・カゼンさん、深沢樹さん。

 

冴えないDJとMCのコンビ・Creepy Nutsが、メジャーデビューを機に、イケメンの影武者に生まれ変わり、世界中を席巻!現代のサクセスストーリーが、笑える風刺ネタ満載でリズム良く展開する『Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)』。

見るたびに、面白い小ネタが見つかるこの作品。遊び心満載で、はっきり言って、最高です!Youtubeにも上がっているので、ぜひチェックしてみてください。

『Creepy Nuts(R-指定&DJ松永)』 の監督チームN2B+peledonaと制作の皆さん。

 

 

さらに、「シネマファイターズ」と「Cinematic Tokyo プログラム」には、他の東京会場にもご参加いただいたゲストが再び登場!

EXILE HIROプロデュース、映画祭とのコラボ企画「シネマファイターズ」のゲストは、常盤司郎監督と落合賢監督のお二方。『終着の場所』常盤司郎監督が、ラストシーンの解釈について観客の皆さんに、恒例の逆質問をしたり、三代目J Soul Brothersの岩田剛典さんが主演した『SWAN SONG』の落合賢監督は、ガンちゃんの撮影秘話(アフレコ編)を披露したりと会場を盛り上げてくれました。

『終着の場所』常盤司郎監督(左)と『SWAN SONG』の落合賢監督。

 

 

続いて、今年新たに誕生した“Tokyo”の魅力を発信する「Cinematic Tokyo プログラム」に登場した、6作品の監督・スタッフ・キャストのコメントをご紹介!

『東巨女子』の監督、『とう と きょう』『東京音℃』のクリエイティブディクレクターを務めたのは、松宏彰さん。Piece of TOKYOをテーマに、カオスでプリズムな東京を映し出した斬新な作品群でした。

 

『Divine Hammer』のAnise Mariko Lew監督と、撮影を担当したAutumn Teiko Lewさんの姉妹コンビ。POPでキッチュなTOKYOの魅力を描くために全員女性で固めたスタッフは、なんとインスタグラムで集めたそう。

 

『とう と きょう』の合田経郎監督とアニメーターの峰岸裕和さん。NHK-BSキャラクター“どーもくん”を手がけた合田監督は、自主製作である本作品をアマチュアだった頃の学生気分で楽しみながらつくったといいます。

合田経郎監督(左)とアニメーターの峰岸裕和さん。

 

『言葉のため息』のSlony Sow監督、出演者の武田絵利子さん、夏美れいさん、そしてプロデューサーの義和・ヤン・ガイエさん。モノクロームの美しい映像は、なんと全編iPhone7で撮影したそう(しかもライティングも自然光)!

左から、Slony Sow監督、出演者の武田絵利子さん、夏美れいさん、プロデューサーの義和・ヤン・ガイエさん。

 

『JUCO.と靴のまち』の石原大輔監督と靴デザイナーのJUCOさん。撮影現場である靴づくり工場では、そこに染み付いた味わい深い雰囲気に圧倒されたといいます。JUCOの靴、メチャクチャ可愛いです!

左から、石原大輔監督と靴デザイナーのJUCOさん。

 

iTSCOM会場も、いよいよ明日がファイナル!いい作品をたくさん上映しますので、ぜひ皆さん、遊びにきてくださいね!

 


チバアキフミ

映画祭のレポートを担当して、はや6年目。東京会場で、メモをとったり、写真をとったりしているのが私です。お気軽にお声かけいただいて、皆さんがお気に入りのショートフィルムを教えてくれたら嬉しいです。上映後のQ&Aセッションにも是非ご参加を!普段は…、広告コピーを中心にフリーランスで書いたり、中日ドラゴンズを応援したりしています。

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