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【レポート】港町・横浜の日曜日!10年ぶりの邂逅も!, 6/18, 横浜会場

2017年6月19日

アジアインターナショナル&ジャパン プログラム8

上映作品は「未来は明るい」「ハン」「狂熱」「あの匂い」の4作品でした。

MCはDJ Johnさん。

「狂熱」から三ツ橋勇二監督、キャストの名倉右喬さん、高橋恭子さん、プロデューサーの八鍬研さんの5人、「未来は明るい」からAdrien Lacoste監督、そして「あの匂い」からはS M Kamrul Ahsan監督に上映後、登壇していただきました。

All the way from Bangladesh! Director Kamrul Ahsan of “The Smell.” (AI & J Program 8)

一人目の登壇者、三ツ橋勇二監督は「たくさんの人に見て頂けて嬉しい」とおっしゃっていました。

セリフをカットし、白黒の作品にした意図はなんですか?というお客さんからの質問があり、三ツ橋監督は

名倉さんと(監督が)10年以上の仲で、ふたりで飲むたびに、名倉さんは「首を絞めたい!」と漏らしており、だったら作品の中でその願望を叶えてあげようと思い「狂熱」を作った。生活感を出さずに名倉さんの欲を表現するために画像を4:3の比率にして、セリフもなくし、白黒にした。

と答えていました。

「狂熱」のぐるぐると回るシーンの撮影で、“くるりんぱ”というこの作品のためにNKLさんにオリジナルで作ってもらった、ぐるぐると回転しながら撮影ができる機材を使ったそうです。

続いて「あの匂い」のS M Kamrul Ahsan監督の登壇。

Kamrul監督は昨日(6/17)にバングラディシュから来日したばかりで、今まではカメラマンやカンヌ映画祭でレポーターとして働いていたそうです。

日本のみなさんに作品を見てもらえるのは嬉しい、
日本の作品の中では黒沢明監督の「羅生門」がNo.1だとおっしゃっていました。

「狂熱」の三ツ橋監督はお仕事でバングラディシュへ行ったことがあるそうで、「あの匂い」の作中にケバブを食べる、食べないというシーンがありましたが、ケバブを食べないのは、やはり豚肉だからですか?という質問を投げかけ、Kamrulさんは

ケバブは基本的にビーフです。
主人公の子供の、父親はケバブを食べているのに、どうして自分は食べられないんだ、という感情のやりとりをメインに描きたかった、と答えていました。

バングラディシュでは、会社からのスポンサーというサポートがなく、その代わりに政府が資金面などを援助してくれるおかげでフィルムメーカーたちが作品を作ることができるのだそうです。

最後に「未来は明るい」のAdrien Lacoste監督の登壇でした。

Adrien監督は、日本に5年在住しており、日本語も堪能な方です。

Also from AI & J Program 8. A sleepy director, Adrien Lacoste of the dark-humoured & very entertaining, “The Future Looked Bright.”

MCのDJ Johnさんから「未来は明るい」という作品は、日本人の気持ちをよくつかんでいる、という感想をいただきました。

お客さんからの、脚本のアイディアはどこからきたのか、作中で何故男性だけに喋らせたのかという質問に対し、Adrien監督は

日本だけでなく世界中で言えることですが、男女関係の崩れ始めや、コミュニケーションをうまく取れなくなっている現状に着目して今回の脚本を書きました。本来、最初のカットは19分あったのですが、プロデューサーから、人間的なところを省いてみたらどうか、というアドバイスを受けセリフをカットしてみましたが、しっくりこず、結局男性だけに喋らせた、と答えていました。

「未来は明るい」は50万円ほどの予算で撮影期間は2日間。
ちなみに、作中に出てきた事務所の壁に飾られていた絵画はAdrien監督が徹夜で描いたものだそうです。


 

アジアインターナショナル&ジャパン 6

「おじいちゃんのラジオ」「離れても離れてもまだ眠ることを知らない」「緑の楽園」「種子」「人間ていいな」の5作品が上映されました。

上映後の登壇ゲストとして、「離れても離れてもまだ眠ることを知らない」から霞翔太監督、音楽監督を務めた君島大空さん、そしてプロデューサーの杉浦青さんの3人にお越しいただきました。

『離れても離れてもまだ眠ることを知らない』霞 翔太/18:57/日本/ドラマ/2017

監督の霞さんは、10年前のSSFF & ASIA 2008にて学生審査員をしてくだり、ちょうど今回のMCであるDJ Johnさんが初めてSSFF & ASIAでMCを始めたのも10年前で、霞さんとMC Johnさんがこのプログラムで10年ぶりの再会を果たしました。

Q&Aの際、お客さんから、初めて「離れても離れてもまだ眠ることを知らない」を見たときに、現地の人が撮った作品かと思ったのですが、スタッフはほぼ日本人で撮影されたんですか?という質問がありました。

この「離れても離れてもまだ眠ることを知らない」は霞監督、君島さん、杉浦さんの3人のみ日本人で、あとのスタッフは全員現地の方だったそうです。コーディネーター兼通訳をしてくださった方と、少しの英語を通して現地のスタッフの方々とコミュニケーションを図っていたそうです。実は、コーディネーター兼通訳をしてくれていた方は、作品にも登場しています。

霞監督はこの作品で、照明やカメラマンも務めたそうです。

タイで撮影をすることにしたきっかけは、言葉も通じない地で戦いたい、という思いと、タイの町中の道に捨てられているゴミや独特の匂いなどから戦後の日本を感じたという監督は、きれいに整えられ無機質に演出された今の日本にそれを伝えたかったそうです。

撮影期間は1週間。脚本は1か月ほどで書き上げたそうで、行き当たりばったりな撮影だったと語ってくださいました。

もう一人の方からの質問で、シネマスコープ・サイズで撮影していたのは、上映してもらうために、あえて映画館向けのサイズにしたのですか?という質問もありました。

霞監督は、最初から映画館で上映してもらおうと決めていた。作品を作るうえで、お客さんに観てもらえなければ意味がないと考えていた、そしてタイの美しい景色を映し出すのにはワイドスクリーンが最適だと考えた、とおっしゃっていました。

オープニングとエンディングテーマを作った音楽監督、君島大空さんは今回の曲を作る際、作品の内容からではなく、映像だけを見て曲を生み出したそうです。
曲を作る過程では、霞監督と深夜に何度も電話でのミーティングを重ね、1週間で作り上げました。

霞監督は君島さんについて、作業がとても丁寧で、レスポンスも速く、監督からのたくさんの提案を聞いて曲に見事に取り入れてくれるので、一緒に作業をするのがだんだん楽しくなってきた、と語っていました。


アジアインターナショナル&ジャパン 9

「スクムウィット通り」「こんなもんの中身」「偉大なる遺産」「ユキの異常な体質/または僕はどれほどお金がほしいか」の4作品の上映でした。

このプログラムの上映後、「こんなもんの中身」から加藤大志監督、そしてヒロシ役の高根沢光さん、コマツ役の長山浩己さん。「ユキの異常な体質/または僕はどれほどお金がほしいか」から、塩出太志監督の4名に登壇していただきました。

L to R: Me, Director Taishi Shiode of “Ms. Strange Disposition or: How I Desire To Be Rich,” actor Hiromi Nagayama of “Daishi,” director Kato Daishi of “Daishi,” & lead actor Hikaru Takanezawa of “Daishi” & our wonderful audience who also sends out their love to director Jang Keun-Suk of “The Great Legacy.”

まずは「こんなもんの中身」の3名。

加藤監督はDASHIと書かれたTシャツを着て登場し、ヒロシ役の高根沢光さんは作中の役と変わらない穏やかな人柄で笑いを誘った。

作中に出てきたお店は、実際のお店が定休日の日にお借りして、1日で作品を撮り終えたそうです。実際に長山さんはプライベートでもよく料理をするそうで、そばの出汁、ゆで具合などの手順をよく知っていたため、テイクを重ねてもミスがなく、よりリアルなシーンを作ることができた、と長山さんは語りました。

DJ Johnさんに撮影の現場はどうだったかと聞かれ、高根沢さんは、もちろん楽しかったが1日でしっかりとした作品を撮りきらなければいけないという少しの緊張感もあったとおっしゃいました。

続いて「ユキの異常な体質/または僕はどれほどお金がほしいか」の塩出監督が登壇されました。

DJ Johnさんも絶賛したキャスティング。
オーディションをする時間がなかったので、知り合いに頼んで出演してもらったそう。

この作品はもともとブックショートアワードを受賞した短編小説が原作。なるべく原作を忠実に再現したが、原作通りの草食系美男子を忠実に再現してしまうと、埋もれてしまうと考え、SSFF & ASIAに爪痕を残す意味も含めガラッと変えたという。

作品で使われた部屋は、美術スタッフの方の実際のお部屋を発泡スチロールで1か月ほどかけて改造し、あの凍りついた部屋をつくり、およそ一か月の間、そのスタッフさんは発泡スチロールまみれの部屋で生活されたようです。

冒頭の雪のシーンは3月に長野県のスキー場の一部を借りて半日ほどかけて撮影し、その間、6回ものテイクを重ね裸足で撮影に挑んだ鳥居みゆきさんは大変だったのではと塩出監督はおっしゃっていました。

(映画祭スタッフS)


映画祭も残すあと1週間!
今週は横浜のみでの開催です!
年に一度のショートフィルムの祭典、ぜひご来場ください♪

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