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【イベントレポート】 第2回「キテミル川越ショートフィルム大賞」授賞式を開催, 6/9, 表参道ヒルズSpace O会場

2018/06/10

2020年の東京オリンピックでは、市内でのゴルフ競技が開催されるなど、今後も観光客の増加が見込まれる川越市。「キテミル川越ショートフィルム大賞」は、そんな川越市の魅力を国内外に発信するショートフィルムのコンペティションです。

 

SSFF & ASIA 2018では、今年も応募13作品の中から3作品の上映と、大賞の発表・授賞式を開催。江戸時代から伝わる川越唐山の浴衣に身を包んだ川合善明市長の挨拶で、涼やかに幕を明けました。

上映されたノミネート作品は、小野光洋監督『四重奏/カルテット』、浅沼直也監督『うどん屋にて』、近広史監督『Some Day』の3作品。作品の切り口も、ラブコメやラップ対決のミュージックフィルム、タイムトラベルの純愛物まで、ユニークな発想と趣向にあふれるものばかり。どの作品にも川越市内の観光スポットや、おいしい名物、歴史文化といった魅力ポイントのしっかり盛り込まれていました。

上映後には、審査員を務める本映画祭代表の俳優・別所哲也、東京国際大学教授・渋谷哲也さん、ヴァイオリニストの松本蘭さんが、こちらも川越唐山の浴衣姿で登場。ひと足早い夏祭りのような雰囲気の中、川合市長から大賞受賞作が発表されました。

『Some Day』

栄えある大賞に輝いたのは、近広史監督の『Some Day』。俳優陣とともに登壇した近監督は「小学校4年生で放送係をして以来、ずっと映像づくりに憧れ続けてきました。この栄誉を、あの頃の自分に見せてあげたい」と涙ながらに語りました。

さらに、審査員の三人もそれぞれコメント。「私の大好きな風景がたくさん映っていて、甘酸っぱい二人の青春に心温まりました」としっとり語ってくれたのは、川越市出身の松本さん。ドイツ映画を研究している渋谷さんは、「ショートフィルムは、アイデアと弾け具合がカギ。受賞作では。3つのノミネート作品の中で、集中度の高い作品でした」と講評しました。そして別所哲也は、「シネマトラベルという言葉があるように、映画を通じて旅をしたり、実際に旅に行きたい気持ちになったり、心の旅をできるのが映画の魅力。ショートフィルムという短い時間でも、大きな旅が体験できたのではないでしょうか」と会場に集まった観客に語りました。

 

大賞作品には、賞金60万円と副賞の川越名物「あまみごえマンゴー」を授与。フォトセッションには、川越のシンボルである“時の鐘”と“サツマイモ”から生まれたマスコットキャラクター“ときも”が登場しセレモニーを盛り上げてくれました。

大賞作品・ノミネート作品は、YouTube「川越市チャンネル」での配信や市内での上映会を予定されています。興味を持たれた方は、ぜひご覧になってくださいネ(きっと川越市に遊びにいきたくなはずですよ)。

Written & phot by チバアキフミ