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【イベントレポート】クリエイターズセミナー/山下敦弘監督

2019/06/15

『リンダ、リンダ、リンダ』の山下敦弘監督が語るクリエイター向けセミナー

2019年6月9日(日)、東京・表参道の「表参道ヒルズ スペースオー」にて、「クリエイターズセミナー」が開催されました。本セミナーは東京都のサポートの元、毎年6月のSSFF & ASIAと秋の上映会にて開催。過去には河瀨直美監督や黒沢清監督など、著名な映画監督をお招きし、自身のポートフォリオや作品論を語っていただいています。

今回ゲストにお招きしたのは『リンダ、リンダ、リンダ』(2005)や『マイ・バック・ページ』(2011)『もらとりあむタマ子』(2013)などを監督した山下敦弘さん。いくつか短編を上映しながらご自身の映画キャリアを振り返りました。

司会の東野正剛(左)と山下監督(右)

トークの後には、会場からの質疑応答に答えた山下監督。
「イメージをまとめる作業はどうされていらっしゃるんですか?」という質問に対して「メモは全く取らない」といいます。
「私は脚本は書かないタイプの監督。向井という脚本家が隣にいたので。僕は一人じゃ何もできないから、みんなで作る映画って大変だけど向いている。アイデアを一人で煮詰めるのではなく、人にぶつけていいね!って反応があったら進めるスタイルでやっています。だから、アイデアを来てくれる人を探すのが重要だと思います」と語りました。

「監督の作品には”いわゆるダメな人”が出てきて、監督は彼らに温かい眼差しを送っていますが、それはなぜですか?」という質問については、「”リア充”をみているとつまんないと感じる。普通に青春とか、、、、学校でもイケてるグループってあるじゃないですか。でも、クラスの端っこにいる人に、昔から興味がある。そういう癖なんだと思います」と答えました。

最後に「クリエイターを目指す方々へのアドバイス」を求められた山下監督は、次のように語りエールを送りました。

「映画というのは真剣に遊ぶもの。それが僕にとってのルーツ。その気持ちはずっと持っていた方がいい。それがないと人は一生懸命になれない。楽しむってことを忘れないでいてもらいたいと思います」

SSFF & ASIA は16日のアワードセレモニーを持って閉幕。
映画祭では今後も若手制作者を応援する取り組みを続けていきます。

 

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