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オーディエンスアワードと ベストアクター&アクトレスアワードが決定!SSFF & ASIA 2019

2019/07/05

今年一番観客の支持を得たのは?オーディエンスアワードと将来の映画スター:ベストアクター&アクトレスアワードが決定!
川島海荷さん、本仮屋ユイカさん、別所哲也が参加するSSFF & ASIA 2019 in 阿智(長野県)にて受賞作品を上映!

 

6月16日(日)に閉幕した、米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)2019のオーディエンスアワードとベストアクター&アクトレスアワードが決定いたしました。
インターナショナル、アジア インターナショナル、ジャパンのオフィシャルコンペティション各部門にて、観客の投票により選ばれたオーディエンスアワードには、ベルギーのコメディ作品『私の惑星/My Planet』、イランの人生模様を描いたドラマ『A プラス/A+』、日本の作品では実験的アニメーション&モキュメンタリー作品『ある日本の絵描き少年/ A Japanese Boy Who Draws』が選ばれました。ベストアクター&アクトレスには、一人芝居で圧巻の演技を見せるアメリカ人俳優や子役ながら25分のドラマを力強くかつ繊細に演じ切る日本人俳優など、近い将来世界的に注目されるであろう実力派の役者たちが選ばれました。

これらの作品の一部は、SSFF & ASIA 2019グランプリ、ジョージ・ルーカスアワードなど他部門の受賞作品と共に、7月20日(土)~28日(日)まで長野県阿智村で開催される「SSFF & ASIA2019 in 阿智-日本一の星空映画祭-」にていち早く上映されます。
7月20日(土)、21日(日)に開催される「SSFF & ASIA in 阿智」のオープニングセレモニーには、映画祭がこれまでに制作したショートフィルムにも出演いただいている、女優の川島海荷さん、本仮屋ユイカさん、そして映画祭代表の別所哲也が登壇。川島さん主演『箒』、本仮屋さん主演『遠い時間、月の明かり』も上映いたします。
イベントの詳細は「SSFF & ASIA in 阿智」のウェブサイトをご覧ください。
URL:http://info.sva.jp/shortshorts/


SSFF & ASIA 2019 オーディエンスアワード

 

インターナショナル部門

『私の惑星』(My Planet)
監督:ヴァレリー・ カルノア(Valery Carnoy)
24:10/ベルギー/コメディ/2018

<あらすじ>
50代のパン職人は自分を拒絶する妻に悩んでいた。ある朝、若い現代写真家に出会い、彼の大きな体型が気に入られる。

<受賞監督からのコメント>
僕の感性が日本人の観客に受け入れられたということは僕にとってとても大切です。オーディエンスアワードは既に故郷ベルギーと活動拠点としているフランスで受賞しましたが、それとは別に、日本で受賞するということは、日本映画や漫画をたくさん吸収してきた僕にとって特別な受賞になりました。もしかすると、僕は大好きなクレイジーでクリエイティブな日本文化を思っていたより知っていたのかもしれないですね。

 

【アジア インターナショナル部門】

『A プラス』(A+)
監督:ベーラング・ミルザイ(Behrang Mirzayi)
15:30/イラン/ドラマ/2018

<あらすじ>
腕に抱える赤ん坊と買い物袋に手が足りない女性が、通りすがりの男の子に手伝って欲しいと声をかける。しかしそれはただの序章にすぎなかった。赤の他人同士の人生が交わる様子を描いた作品。

<受賞監督からのコメント>
すごく嬉しいです。この作品を観て投票してくれたすべての人に感謝します。今回映画祭に行けずとても残念です。この作品の脚本を
書いていた時、物語が持つ独特な文化的表現が世界の
オーディエンスに不向きなのではないか、と不安でした。しかし今回オーディエンスアワードを受賞したことでこの不安は間違っていたと再確認できました。今回この作品でSSFF に参加できたことをとても誇りに思います。次回作でまた参加できるよう頑張ります。

 

【ジャパン部門】

『ある日本の絵描き少年』(A Japanese Boy Who Draws)
監督:川尻将由(Masanao Kawajiri)
20:32/日本/アニメーション/2018

<あらすじ>
ある漫画家を目指す男の半生を、絵柄の成長と共にヴィジュアルを変えて語る、実験的アニメーション&モキュメンタリー作品。

<受賞監督からのコメント>
日本人にしかわからないネタが多いかなと思っておりましたが、上映を見に行った時、海外の観客の方にも笑いがおこっており非常にホッとしました。とにかく多くの方に届いて嬉しいです。


SSFF & ASIA 2019 ベストアクター & アクトレスアワード

 

インターナショナル部門:ベストアクター

『頑固者』(Naysayer)
監督:デビッド・ヘルマン(David Helman)/8:32/アメリカ/ドラマ/2018

まだ赤ん坊の息子から引き離された若い父親。息子の母親である元恋人が彼をSNSからブロックしていたことに気付いた時、父親は息子を連れ去ることにした。

受賞者:スティーブン・ユァン(Steven Yeun)
韓国系アメリカ人俳優、吹き替え俳優。近年では、AMCホラーテレビシリーズ「ウォーキング・デッド」のグレン・リー役として2010年から2016年まで出演し、ミステリー映画「バーニング 劇場版 」(韓国)での出演が真新しく、後者では全米映画批評家協会賞最優秀助演俳優賞を含む、多くの賞を受賞した。他にも「オクジャ okja」(2016)や「Sorry to Bother You」(2018)での出演も注目されている。

受賞理由:
一人芝居ながら圧倒的な存在感を放つ。スティーブンが表現する不安や怒りの感情が作品全体の緊張感をうまく作り上げていた。

 

インターナショナル部門:ベストアクトレス

『向かいの窓』(The Neighbors’ Window)
監督:マーシャル・カリー(Marshall Curry)/20:39/アメリカ/
ドラマ/2019

幼い我が子と夫の面倒に愛想が尽きたアリーは近所に引っ越してきた20代のカップルの部屋が自宅の窓から見えることに気付く。そこからカップルの自由なライフスタイルを「裏窓」風に覗き見る日常が始まった。

受賞者:マリア・ディッジア(Maria Dizzia)
ニューヨークを拠点とし、トニー賞にもノミネートされる実力派。近年では監督業にも力を入れ、劇団Amios と共同で『THE LONELIEST NUMBER』を初演出。これまでニューヨークでは『IF I FORGET』や『THE LAYOVER』など多数の舞台に出演し、テレビドラマではネットフリックスの『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』にて3シーズンに出演、現在放映中の『13の理由』にも登場、HBO最新作『THE UNDOING』にも出演予定。勉学ではカリフォルニア大学サンディエゴ校にて芸術修士課程を修了。

受賞理由:母として、妻として、女としての佇まいや感情をリアルに演じ、
観客の感動を誘った。

受賞コメント:

このような名誉ある賞をいただきありがとうございます。ショートフィルムの祭典を続けてくださっているSSFF & ASIA に感謝申し上げます。
そして、素晴らしいチーム全体の先頭に立ちリーダーシップを発揮して物語を作ってくれた監督のマーシャルには大変感謝しています。私たちチームを信頼してくれてありがとう。マーシャルとの仕事は大好きなコラボレーションの一つになりました。既に3回目の共演になった俳優のグレッグ・ケラーにも感謝したいです。私のお気に入りの夫です!
本作の撮影はとても意味のあるものになりました。過去数年の間に2人のメンターを失い、その1人がマーシャルと共通の知り合いだったロバート・プライダムでした。そのためマーシャルとこの作品を作れたことは、私にとってとても光栄で、プライダム氏もきっと喜んでくれていると思います。彼のお気に入りの作品の一つが『イヴの総て』で、彼がよく映画から取って使っていたセリフで締めくくりたいと思います。
「これからの役者人生が愛にあふれますように」

 

アジア インターナショナル部門:ベストアクター

『屋上のマジシャン』(Magician on the roof)
監督:ジャオ・ユイ・マー(Xiao-Hui Ma)/25:00/台湾/ドラマ/2018

人の家に強盗に入った男、逃げる道中でレイプ現場に遭遇する。目の前の現状になにもしないことを選んだが、時が経つにつれて徐々に罪悪感に悩まされ始める。そんな時、外国人介護士の女性ーあの夜の子と再会する。

受賞者:ジェンシュオ・チェン(Jen-Shuo Cheng)
1982年12月29日、台湾生まれ。数年間チャン・ツォーチ監督の弟子としてかかわっていたが、出演した『Thanatos, Drunk / 酔、生夢死』でベルリン国際映画祭Siegessäule読者賞、台北映画祭ベストアクターアワードを受賞する。そのほかに出演した『A Fish Out of Water(上岸的魚)』や『アリフ、ザ・プリン(セ)ス』でも多数の好評を受ける。そのほかにも出演した『GATAO 2-The New Leader Rising』や『The Devil Fish』は国内トップの興行収入を記録する。2019年は旧正月映画『Han Dan』に主演し、アジア・テレビジョン・アワードではテレビドラマ『Schrodinger’s Cat』から最優秀主演俳優賞を受賞した。

受賞理由:不器用で心優しい男を魅力的に演じた。その自然な演技によりキャラクターが持つ罪悪感、切なさ、愛情が観る者の心に深く残る。

受賞コメント:
名誉ある賞をいただきありがとうございます。『屋上のマジシャン』という素晴らしいショートフィルムで台湾出身の俳優として、日本で受賞できたことに感激しています。監督、役者、そしてスタッフのみなさんの愛と協力に感謝を述べたいです。この賞を通してこの作品がもっとたくさんの方々に観ていただけること、そしてたくさんの監督からお声掛けいただけることを願っています。ありがとうございました!

 

アジア インターナショナル部門:ベストアクトレス

『無風になびく髪』(Dying wind in her hair)
監督:シャジア・イカバル(Shazia Iqbal)/20:35/インド/ドラマ/2018

経済的な理由で奨学金を得ようと面接を受けるファティン。彼女はその面接で宗教という権威に押しつぶされそうになる。

受賞者:サラ・ハシュミ(Sarah Hashmi)
インド・ニューデリー生まれ。デリー大学で歴史を学んだ末、広告業界でキャリアを積む。幼いころから吹き替えや演劇に携わり、10歳の時には舞台に初出演した。大学在学中も大学の劇団に加入し、カレッジ演劇組合の代表も務めた。大学卒業後、会社に勤めたことで役者を本業にしたいと決意する。2011年にムンバイに移住し、ウェブドラマや映画、広告やビデオなどに多数出演。これからも映画製作や演技を通して社会と彼女自身に対抗するような作品に携わりたいと考えている。

受賞理由:周りから求められるものと自分が求めるものの折り合いがつかない悔しさや葛藤を台詞だけでなく間や表情で見事に表現していた。

受賞コメント:
映画祭の皆さん、ありがとうございます。この作品を通して私を評価いただき、アジア インターナショナル部門ベストアクトレスアワードが受賞できとても光栄です。
私にとってこの賞は、私とこのキャラクターとの旅路と、宗教によって人生を左右されている世の中の女の子たちにエールを贈るものです。してよいこととしてはいけないことの境界線さえなければ、宗教は容易に信仰できます。そのため、自分自身を信奉し独自のルールを貫くことがとても困難になります。本作を通して観客の皆様に、「物」として捉えられている女性たちに何か疑問を持ってもらいたいと願っています。
本作は私にとってとても特別な作品です。作品を作る過程でたくさんの困難がありましたが、それ以上に現在世間で疑問視されている世界中のムスリムと国家を映し出す特別な経験ができました。この作品は「選択」という観点を打ち砕き、世界中のだれもが自由に暮らすべき平等な社会を物語っています。これからもこの作品のように様々な社会問題に目を向けた作品に携わりたいと考えています。この賞は制圧的な宗教観念に向かって戦うすべての女性たちに捧げ、彼女たちの苦労に敬意を表します。

 

ジャパン部門:ベストアクター

『僕だけは知っている』(No one but I know)
監督:上條大輔(Daisuke Kamijo)/24:59/日本/ドラマ/2019

14歳の少年、天翔(たかと)は父親の暴力から母を守ろうと誓う。ある日彼が目を覚ますと、父親が目の前で死んでいた。容疑をかけられた母親の身の潔白を示すため、天翔は一人奔走するが。。。

受賞者:野上天翔(Takato Nogami)
2004年生まれ、現在14歳、イメージフィールド福岡株式会社所属。これまで、「なつやすみの巨匠」(中島良監督)や短編映画「たからもん」(塙幸成監督)、ウェブCMなど様々な媒体に数多く出演・主演している。

受賞理由:子役ながら25分間を独占。難しい役どころを力強くかつ繊細に演じており、今後の活躍が期待できる俳優。

受賞コメント:
とても光栄です。本当にありがとうございます!この作品で自分に今までになかった「自分が壊れる」という感情を出すことを初めて体験し、とても難しかったのですが、印象深い作品になりました。僕だけが知っていること、僕だけが知らなかったこと、そこに気づいて自分の無力さを嘆くそんな作品になっています。本作品は上條大輔監督、撮影に関わった皆様、そして僕の努力の結晶です。
是非、たくさんの方に観ていただきたいです。

 

ジャパン部門:ベストアクトレス

『ヒゲとレインコート』(Beard and Raincoat)
監督:八幡貴美(Kimi Yawata)/11:53/ 日本/ドラマ/2018

どこにでもいる普通の女子高生カナコはある日偶然にも彼氏の兄のヒゲに触れ、そのジョリジョリとした触感が忘れられなくなってしまう。しかしそのヒゲの兄もまた別のフェチを持っていた。

受賞者:芋生悠  (Haruka Imou)
1997年生まれ、熊本県出身。出演する新作映画「37seconds」(HIKARI監督)はベルリン国際映画祭パノラマ部門にて観客賞とアートハウス系の映画を支援するCICAEアートシネマ賞をW受賞。2018年に公開した「あの群青の向こうへ」(廣賢一郎監督)では門真国際映画祭2018にて最優秀主演女優賞を受賞。今後、8/9公開「JKエレジー」(松上元太監督)、9/6公開「左様なら」(石橋夕帆監督、主演)、2020年公開「ソワレ」(外山文治監督、村上虹郎とW主演)、「浮かぶ」(吉田奈津美監督)などの公開作品を控えている。

受賞理由:ヒゲフェチに目覚めてしまった女子高生を、あどけなさと色気を同居させながらもあくまで自然体で演じていた。

受賞コメント:
素敵な賞をありがとうございます。驚きと喜びで胸がいっぱいです。
初めて台本を読んだ時に、フェチズムをここまで本気で描いたらどうなるんだろうとワクワクしたのを覚えています。八幡監督やスタッフの皆様、共演者の皆様のおかげでカナコの存在が色濃くなったと思います。感謝が尽きません。これからこの賞の名に恥じぬ女優になれるよう邁進します。人との出会いを大事にして、映画に恩返しをしていきます。これからもわたしとヒゲとレインコートをよろしくお願いします。

 

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