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オーディエンスアワード受賞者からコメントが届きました!

2019/07/16

SSFF & ASIA 2019 オーディエンスアワード受賞監督からコメントが届きましたのでご紹介します。
皆さん、受賞おめでとうございました!


International Competition Audience Award(オフィシャルコンペティション・インターナショナル部門オーディエンスアワード)

『私の惑星』(My Planet)
監督:Valery Carnoy


Q: 受賞の感想は?

A: 僕の感性が日本人の観客に受け入れられたということは僕にとってとても大切です。オーディエンスアワードは既に故郷ベルギーと活動拠点としているフランスで受賞しましたが、それとは別に、日本で受賞するということは、日本映画や漫画をたくさん吸収してきた僕にとって特別な受賞になりました。もしかすると、僕は大好きなクレイジーでクリエイティブな日本文化を思っていたより知っていたのかもしれないですね。

Q: 作品のおすすめポイントは?

A: 実は、映画を公的に製作したのは初めてで、父親に「誰にも理解されない、しょうもない芸術はやめて、もっと観客や批評家を楽しませたり泣かせられるエンターテイナーになれ」と言われたことがこの作品を作るきっかけでした。
どこから始めればいいかわからなかったある日、元彼女に「作品展があるから来てよ」と誘われて行った先で自分の禿げ頭が汚い枕の上で横になっている写真を発見しました。その隣にあった母の新夫の大きなおなかを見た時、この物語を描こうと決心しました。
僕にとって、男性の体を象徴するこの二つのイメージが最も印象的で美しかったのです。
よく映画を観に行くと、男性の体に対するコンプレックスがあまり話されず、映画に登場するほとんどの男性は筋肉質で強いキャラクターばかりであることに気づきました。
そこで、「ステレオタイプの体」ではない、大きな体型が恥ずかしいのは女性だけじゃない、ということを映像を通して伝えたかったのです。

Q: ご自身が影響を受けた作品や監督について

A: 『Eldorado』など自虐的で詩的なコメディードラマが特徴のブーリ・ランネール(ベルギー人俳優兼監督)からは特に影響を受けました。


Asia International Competition Audience Award(オフィシャルコンペティション・アジア インターナショナル部門オーディエンスアワード)

『Aプラス』(A+)
監督:Behrang Mirzayi


Q: 受賞の感想は?

A: すごく嬉しいです。この作品を観て投票してくれたすべての人に感謝します。今回映画祭に行けずとても残念です。この作品の脚本を書いていた時、物語が持つ独特な文化的表現が世界のオーディエンスに不向きなのではないか、と不安でした。しかし今回オーディエンスアワードを受賞したことでこの不安は間違っていたと再確認できました。今回この作品でSSFF に参加できたことをとても誇りに思います。次回作でまた参加できるよう頑張ります。

Q: 作品のおすすめポイントは?

A: キャストとスタッフに感謝したいです。一人一人の協力がなければこの作品は完成しませんでした。撮影中、あるトラブルが起こると撮影全てを停止しないといけない事態が多々ありましたが、彼らはそれを防ぐために犠牲にしてくれたことがたくさんありました。この賞が彼らの努力の成果となれば幸いです。

Q: ご自身が影響を受けた作品や監督について

A: 普段物語を考える時のアプローチや映像表現はイラン映画から影響を受けています。その中で最も影響を受けた監督はダリウシュ・メールジュイ監督、ラフシャーン・バニー・エッテマード監督、そしてアスガー・ファルハディ監督です。


Japan Competition Audience Award (オフィシャルコンペティション・ジャパン部門オーディエンスアワード)

『ある日本の絵描き少年』(A Japanese Boy Who Draws)
監督:川尻将由


Q: 受賞の感想は?

A: 日本人にしかわからないネタが多いかなと思っておりましたが、上映を見に行った時、海外の観客の方にも笑いがおこっており非常にホッとしました。とにかく多くの方に届いて嬉しいです。

Q: 作品のおすすめポイントは?

A: この作品は、一人の少年の成長記録でもありますが、平成の漫画風俗史も一緒に語っています。
令和になったいま、タイムカプセルを見るように楽しんでいただければと思います。

Q: ご自身が影響を受けた作品や監督について

A: ポール・トーマス・アンダーソン監督を心の師にしています。(笑)
今作に関しては「ブギーナイツ」を参考に見直しました。
同じく栄枯衰退する物語で言うと北野武の「キッズリターン」
主役2人の名前、シンジとマサルはここから拝借しています。

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