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American Short Shorts Film Festival 2001
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What's Short? over view

PHOTO ショートフィルムの定義とは?
一口に「ショートフィルム」といっても、ジャンル、予算、上映時間等、実に様々。一般的には40分台以下の長さの作品をこう呼ぶことが多いのですが、といっても映画界に、明確な規定が存在するわけではありません。
実際この「アメリカン・ショート・ショート」でも、同じプログラムのなかに、1分のものもあれば、40分のものもあり(今年はTim Burtonの作品以外はすべて20分以下の作品を集めました)、コメディ、サスペンス、アニメーションとジャンルもさまざまなことがおわかりいただけるでしょう。あえていえば、短編であるがゆえに、その中に監督のエッセンス、手法、メッセージがギュッと詰まった至宝の作品になっているというのが「ショートフィルム」の定義であり、また魅力であると言えるかもしれません。

space 新進監督が個性、才能を知らせるための武器として
作品があるプロデューサーの目に止まり、メジャーデビュー、そしてハリウッドへ..。こんなアメリカンドリームが実現するのも、ショートフィルムがあればこそです。イラストレーターやカメラマンが、自分の作風を知ってもらうために、作品ファイルを持ち歩くように、監督をめざすものにとっては、自分の映像表現の方向、技術、そしてなぜ映画を撮りたいのかというスピリッツの部分も含めて、プレゼンテーションできる媒体がショートフィルムなのです。中には、将来撮りたい映画がはっきり決まっていて、そのパイロットフィルムとして、ショートフィルムを制作する監督もいます。いずれにしても、決して安くないフィルム代や機材費を調達し、また撮影スタッフや、俳優を手配するなど、予算的、時間的な条件も厳しさに直面しながら、若い監督たちは、その時点での自分の才能のすべてが凝縮されたショートフィルムを作るために、知恵を絞り、それを映画祭などに出展する事で、世に打って出るのです。

space 全てのメジャー監督も、ショートフィルムからはじまった。
そんな苦労を乗り越え、ショートフィルムを制作する意義は十分にあります。とりわけ映像王国アメリカで、ショートフィルムには、明日のハリウッドを担う才能が集っていると、映像関係者の熱い視線を常に浴び続けているからです。実際、ジョージ・ルーカスも、南カリフォルニア大学在学中に制作した「THX 1138 4EB」が評価されたことが、フランシス・コッポラとの出会いにつながり、メジャーへのチャンスをつかみました。スピルバーグ、マーティン・スコセッシ、ティム・バートン、そして今年のアカデミー賞監督賞に輝いたスティーブン・ソダー バーグ監督など、名だたる監督はすべて、ショートフィルムで、その才能の片鱗をアピールし、注目されたことからはじまったのです。

space 映像エンタテインメントとしても注目のジャンル
大きなチャンスをつかむため、監督のあらゆる情熱が注がれているだけに、作品自体は、名刺がわりという意味とは別に、エンタテインメントとして十分たのしめる内容になっています。特にアメリカでは、チャンスも大きく、競争も激しいため、作品クオリティは高く、ショートフィルムだけを集めた映画祭が以前から人気を博しています。メジャー作品にはない切れ味、余韻を楽しめるショートフィルムというジャンルも、「アメリカン・ショート・ショート」や、衛星放送での上映などで、日本でも人気が高まりつつあります。今後も、私たちの作品紹介を通じて、一人でも多くの方が、この新しいエンタテインメントに魅了されていくことを期待しています。

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