すぎはらちゅん / 13:45 / 日本 / アニメーション / 2014
函館東山の里山に棲む狐は、先祖代々七五郎沢の恵みを糧に暮してきたが、人間たちが医療廃棄物を沢に捨てるようになり、狩りをすることができなくなってしまった。やがて乳もでなくなり、子育てもままならず、母狐は里山を下りて人間の住む町へと向かった…… この物語はアイヌ神謡(カムイユカラ)の手法を一部に取り入れ、アイヌ語で制作されました。
監督:すぎはらちゅん
1973年、神奈川県生まれ。フリーランス映像作家、歌舞伎解説者。 1994年よりCGアニメーション制作に携わる。2008年、函館港イルミナシオン映画祭第十二回シナリオ大賞入選。一時、映像制作の現場を離れ、公益財団法人ユネスコ・アジア文化センター(ACCU)のプログラムオフィサーとなる。2014年、アイヌのアーティスト達と共にアイヌ語による短編アニメーション映画「七五郎沢の狐」を発表し、世界各国で40の映画祭にノミネートおよび公式上映され、東京アニメアワードフェスティバル2015観客賞受賞、アルバニア環境映画祭短編最優秀賞、など複数入選する。2017年より歌舞伎の同時音声ガイドの解説者となり、現在BS-TBS「むかしばなしのおへや 〜伝えたい日本の昔話〜」監督・脚本を担当。