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American Short Shorts Film Festival 2001
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6.1 in TOKYO

11:30 トークイベント開催

Photo ASS初日の今日は、「映画界へのパスポートとしてのショートフィルム」と題して、 スペシャル・トークイベントがおこなわれた。
トークイベントでは、いくつかの作品がピックアップ上映された後、来日ゲストたちがショートフィルムの可能性について語った。

今年のアカデミー賞にノミネートされた「Seraglio」のゲイル・ラーナー監督(中央)は、
「"Seraglio"は今、世界各国で上映されているが、この作品を評価してもらうためには、映画祭に申し込むのが最初のステップだった。ホームページを探して、とにかくたくさんの映画祭に自分たちの作品を送った。それだけたくさんの映画祭にボツにされたけどね」と、
また、コリン・キャンベル監督(右)は
「ショートフィルムを撮って注目されたことにより、今まで壁に見えていたものに、扉が開かれたような感じ。たとえば、それまでは会ってくれなかった映画会社の偉い人にも会えるようになった。今は、まさにショートフィルムのルネサンス期。世界中でショートフィルムが認知されるようになってきたし、テレビでも放映されるようになってきた。どこかの国で誰かが、チャンネルをひねって自分たちの作品を観ていてくれるかもしれない」と、それぞれ述べていた。


12:45 飯田譲治監督から見た、日本のショートフィルムの可能性

Photo トークイベントには、「NIGHT HEAD」や「らせん」を手がけた飯田譲治監督も登場。日本でのショートフィルムの現状と可能性についての熱い思いが語られた。

かつてロスに住み、ハリウッドの映画製作の現場を目撃してきた飯田監督。
世界各国で開かれる映画祭で、日本のショートフィルムが出品されることが少ない理由について、
「アメリカと違って、日本ではまだ、ショートフィルムが長編映画の製作に結び付く可能性が少ない。ビジネスとして成功する土壌ができていないのだ。しかしこの映画祭をきっかけに、日本の若手クリエイターの作品がどんどん海外にも出品され、認められるようになってほしいと思う。
日本において、ショートフィルムがエンターテインメントとして確立する可能性や将来性は、おおいにあると思う。今回の上映作品の数々は、どれも純粋に、自分がおもしろいと思うものを作っている。日本では、そういう作品が極端に少ない。しかし、大きなスポンサーや配給会社に頼らなくても、いいものはできるのだ」
と語っていた。


13:00 シンガポールのショートフィルム事情

Photo 今年の映画祭は、初の海外進出として、シンガポールでも開催される。インターナショナルプログラムで上映されるロイストン・タン監督の「Sons」は、そのシンガポールの作品だ。

タン監督は、シンガポールのショートフィルム事情について、
「シンガポールでは定期的にショートフィルムが上映される機会が設けられ、フィルムメーカーを応援する場が提供されている。作品も、今までは、ハリウッドに影響されたものが多かったが、最近はシンガポール独特のものが見られるようになってきたと思うし、日本の作品にも影響されるようになってきた。それから、さきほど何人かの監督が、協力してくれる仲間の存在の大切さについて話していたが、シンガポールにも、友人や仲間のネットワークや、友だちどうし助け合って製作していくという習慣ができていると思う」と説明していた。
また、これから先、ショートフィルムを撮り続けていきたいのか、それとも長編映画を目標としているのかという質問については、
「両方、ですね。ショートフィルムには、限られた時間の中でひとつの物語を表現するすばらしさもあるし、かたや長編を作るのは夢でもありますから」と語った。 飯田監督はタン監督について、「彼の作品はすごく映像がかっこいいし、これからワールドワイドで活躍する可能性を持っていると思う」と述べていた。


17:45 プログラムb 質疑応答

Photo プログラムbの上映後、全身に刺青を入れた青年を描いた「Delusions in Modern Primitivism」のダニエル・ロフリン監督と、造園師の青年が、ある家庭の問題に巻き込まれる「Zen & the Art of Landscaping」のデビット・カルッチ監督が登場。客席からの質問に答えた。

「Delusions〜」について「この作品はアイディアの段階からドキュメンタリータッチで撮ろうと思っていたのか、それとも脚本を書いていくうちにこの手法で撮ろうということになったのか」という質問に、ロフリン監督は
「まずアイディアが浮かび、予算も製作時間も限られた中で撮影をおこなった。そして編集の段階になって最終的にドキュメンタリータッチにすることにした」と答えた。

また、「日本に来て何か刺激を受けたことはありますか?」という質問に、カルッチ監督は
「実は、日本のテレビ番組の“料理の鉄人”が“アイアン・シェフ”というタイトルでアメリカで放映されていて、すごい人気なんだ。日本で“料理の鉄人”を見るのをとても楽しみにしていたんだけど、終了してしまったと聞いてすごく残念だよ(笑)」と話していた。


ASSが原宿をジャック!

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今年もおめみえしたASSの巨大垂れ幕
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表参道のギャラリー・ピアッツァでは、ASSのインフォメーションコーナーを展開中
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表参道にはバナーがかけられ、原宿は街全体でASSを盛り上げてくれている


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