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SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2015

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【レポート】6月14日(日)のブリリア ショートショート シアター@横浜!
2015-06-14

今朝「おはようございま~す」と会場に入るやいなや、「おはようございます~!」「おはようございま~す♪」とスタッフのみんなからの大合唱で迎えられました。フェスティバル最終日の活気あふれるブリリアショートショートシアターでございます。おそらく本日はいつもより多めにおもてなしされると思いますよ(笑)

 

初っぱなのアジアインターナショナル&ジャパン部門Cプログラムに来場したゲストは…

・「Between Times」(日本/オランダ/アメリカ)より、桑畑かほる監督

・「ロブスターキッド」(台湾)より、Joseph Chen-Chieh Hsu監督

 

大人可愛いアニメーション作品の「Between Times」は何で作られているかというと、人形はねんど、セットは布・木・ペットボトルのキャップ・ヤクルトの入れ物などなどなんだそうです!コマ撮りやストップモーション、そして人形の動きはCGを駆使して作り上げているそう。なんと完成まで3年かかったとか!時計を主人公に「時」をテーマにしたのは、オランダとニューヨークに暮らしてみて、時の流れが全く違うことを感じ、このテーマにしてみようと思ったのだとか。

「ロブスターキッド」はオリジナルの脚本では主人公が13歳の男の子だったのが、「何もしゃべらない僧侶」と一緒にいるシーンでは強いエネルギーと演技力が求められるので、演技の上手い女優と出会ったことで脚本を女の子にアレンジしたそう。ほぼほぼ下着のような格好で店員さんが何かを売っている売店のシーン。台湾へ行ったことがある人なら「ああ!懐かしい」と思えるでしょうが、初めて観る人はちょっとぎょっとしてしまうと思います。監督はていねいに、その台湾ではメジャーな嗜好品、檳榔(ビンロウ)について教えてくれました。

http://matome.naver.jp/odai/2141781300378622601 詳しい檳榔情報はコチラ

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3コマ目のアジアインターナショナル&ジャパン部門Dプログラムに来場したゲストは…、

・「アンチョビ」(シンガポール)より、Zulkifli Salleh監督と、プロデューサーのLee Chee Tianさん

・「不旋律のソナタ」(日本)より、岡元雄作監督と、音楽担当の田中マコトさん

 

姿も声もかわいくて、演技も上手い!「アンチョビ」で主人公のラット少年を演じた男の子は10~15人ほどの子供達の中からオーディションしたのだそう。まず見た目がかわいいちびっ子で、お父さんに対して腹を立てる演技がきちんと出来るかを判断したそうです。作品の中では5~6歳に見えるラット少年ですが、実は撮影時は10歳だったのだそう!案外お兄ちゃんだったのね(笑)

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「不旋律のソナタ」は八王子日本閣をロケーションに使って熟年夫婦の結婚をテーマにしていますが、なぜ若い夫婦を描かなかったのという疑問に対して監督は、若い夫婦の結婚は誰もが描くテーマなのであえてはずしてみた、逆にこの頃40代50代の合コンやお見合い温泉旅行などが流行っているから、それをテーマにしてみよう!と考えたのだそう。チャペルでのオーケストラの楽団が演奏するシーンは撮影が大変だったらしく、普通ならウエディングが入っているので使わせてもらえないところを、夜の時間に貸し切って、ちゃんとオーケストラの音も出して撮影したのだそうです。

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4コマ目のインターナショナル部門Bプログラムに来場したゲストは…。

・「金の時計」(スウェーデン)より、Joachim Nakagawa Straning監督

・「父親」(チュニジア)より、Lotfi Achour監督

 

徹底的にコメディ&エンターテイメントな作品「金の時計」はさぞかし撮影中も楽しかったでしょう?と聞くと「楽しかったけど大変だった!」とのこと。ストックホルムじゅうのスーパーに連絡して撮影に使わせて欲しいと訊いたところ、一件だけOKがもらえた。でも昼間は営業しているから撮影は夜だけ。3晩かけて撮影したそうです。

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ひょんな事から、自分の子供達が実は妻が不倫してできた子供だったと言うことを知る男を描いた「父親」。お客さんから、彼の決断とはうらはらに、煮え切らない妻の表情は何だったの?という質問に対して、「人は時々モラルを破るけど、それが人間というものだ。」という含蓄のあるお言葉をいただきました。

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5コマ目のアジアインターナショナル&ジャパン部門Gプログラムに来場したゲストは…。

・「ベストテイク」(香港)Chun Wong監督

・「barrier」(日本)箱守惠輔監督、主演の石崎チャベ太郎さん

・「動きとれず」(日本)佐島由昭監督

 

「ベストテイク」のChun Wong 監督はまさかの舞台挨拶2分前に登場!俳優は予想していなかったような内容の台本を求めるし、もっとも、本当の人生の方が予想もしていなかったような出来事が起こるものだよね。作品には中高年以上の俳優が登場しているので、監督も年上のかたかと思いきやとてもお若い!「僕はこの業界を作ってきた先輩達に敬意を表しているんだよ」と話していました。

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「barrier」で主演した石崎チャベ太郎さんの壮絶なラストシーン。やはり撮影後もしばらく役作りした世界から戻って来られなかったそうです。作品のテーマは人間のダークな部分を表現しているけれど、メッセージは前向きなもの、という箱守監督の言葉に観客の皆さんもうなずいていました。

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SSFF2015のラストを飾る作品は「動きとれず」。「今回の映画祭で、一番短期間で一番低予算で制作した自信がある!」と話していた佐島監督。これぞショートフィルムの原点!「大笑いではなくププッと笑えるヒューマンコメディを作りたかった。オリジナルのお芝居とは少し違うラストにしているんです。」映画人を目指す若者に、勇気を与えてくれました。

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そしてフィナーレは観客の皆さんも交えて、「シネマテッィック・モーメント!!」

これからもブリリアショートショートシアターでは毎日シネマテッィック・モーメントに出会えますよ。そして皆さんの毎日にも、たくさんのシネマテッィック・モーメントがありますように!またお目にかかりましょう!

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