Short Shorts FILM FESTIVAL EXPO 2005 Short Shots Film Festival LoungeEXPO 2005 AICHI JAPAN



審査員 インタビュー

審査員 総評

ガヴェル審査員 作品選考の過程では、豊かな作品セレクションに圧倒されました。フィルムメーカー達は、それぞれのアプローチで開発により破壊される地球資源や、破壊の結果起こりうる悲劇的な結末を力強く描き出していました。そうした作品を通して、彼らが「自然の叡智」という主題に真摯に取り組んだことが伝わってきました。

奈良橋審査員 大いに創造をかきたててくれる作品が多く、演技の優れた作品や、映像のマジックを駆使した作品、ショートフィルムの良さを十分に発揮した作品など、フィルムメーカーそれぞれの挑戦に目を見張りました。今回、審査を通して、是非私も近い将来、周りの若い役者たちと一緒にショートフィルムを作ってみたいと思いました。

浜野審査員 ショートフィルムならではの大胆な手法や内容を堪能し、世界中の映像作家の実験精神に感銘を受けました。
さらに、それぞれの国に映像製作の分厚い伝統が存在し、そうした優れた伝統が継承されていることをうかがい知ることが出来ました。また、地球規模の問題に大胆に挑戦した作家たちの建設的な試みは、いずれも素晴らしいものでありました。

ブルーム審査員 このたび、愛・地球博にて開催されている、ショートショート フィルムフェスティバルEXPO 2005に審査員として参加できたことを、光栄に思います。ノミネート作品はいずれも素晴らしいものばかりでした。また、それら作品のジャンルが巧みに計算された独創的な実写映画、深く考えさせられるドキュメンタリー、そして見事に作り上げられたアニメーション・・・と、実に多岐に渡っている事に感銘を受けました。

矢内審査員 ドキュメンタリー、劇映画、アニメとバラエティにとんだ18カ国43作品を、予想以上に楽しく拝見致しました。それら作品の中には、近代社会の恐ろしさを表現した作品や、病んだ現代を救う愛の物語、そして強い友情を描いた作品など、心に残る秀逸な作品が数多くありました。手前味噌ではございますが、私も自主制作映画の映画祭を長年主宰しております。ここにも毎年、映画監督を目指す若者たちからの作品が多数寄せられており、毎年、この若い作り手のパワー、新しい才能には圧倒されております。

今回のショートショート フィルムフェスティバルは短編映画限定ということでしたが、同じように映画、映像表現に熱意を持ったクリエーターたちのエネルギーが感じられ、大変嬉しく思いました。

このような若い才能を育てていくことは、映像文化の未来のために大変重要な課題です。そしてクリエーターの皆さんには、本日の受賞結果のいかんに関わらず、諦めずに、より良い作品を作り続けていただきたいと思います。



来日審査員 インタビュー

審査員 フランシス・ガヴェル氏
INTERVIEW with FRANCIS GAVELLE

審査員として来日していた、カンヌ映画祭 批評家週間短編部門からいらしたフランシス・ガヴェルさんにインタビューをさせて頂きました。

まず始めに、カンヌ映画祭でのショートフィルムの基準を伺いました。

「映画祭の基準としては、59分以下のものをショートフィルムとします。1時間のものになると、それは長編映画と呼ばれます。もちろん、ジャンルによる基準はなく、全てのジャンルがショートフィルムの対象になります。」

今回のSSFF EXPO 2005での作品について伺うと、

「とてもすばらしかったです。お気に入りのショートは、”Iota Hor B”という作品。アニメーションの作品で、2つの出来事を同時に見せるという手法で撮られたものでした。個人的にこの作品が私の中での1位ですね。なぜなら、EXPOのテーマである「自然の叡智」ともとても良く合ってました。その作品がもつメッセージをオーディエンスに強く押し付けるわけでもなく、そして、見終わった時にそれぞれがそれぞれの考え方をすることができるような作品でした。

次に、なぜ映画に興味があり、またなぜショートフィルムを選んだのかという質問をしました。

「私が始めてカンヌ映画祭へ行った時、私は10代でした。友達とその友達の両親と行きました。そのときは、映画祭であるということも知りませんでした。ですので、予期しないまま、カンヌに着いた私は、映画祭に訪れた人や広告をそこら中で見て、驚きました。パリへ戻る前に、私は、その時映画祭に来ていた、ジミー・ステュワートを写真に撮るため、雨の中彼を待ちました。写真は撮れましたが、とてもひどい映りで、私しか彼が映っているということがわかりませんでした。しかし、今でもカンヌへ行く度、そのことを思い出し、当時の情熱も感じます。昔も今もかわらず映画を愛してます。
ショートフィルムについては、昔、”Emilie Muller”という作品を観たのを覚えています。とても面白いコメディーでした。上映後、私は監督のYvon Marcianoにインタビューをしました。これが、私とショートフィルムとの始めの接点です。また、ショートフィルムに役者で出たこともありますし、ショートフィルムを通じてたくさんの人に出会いもしました。現在カンヌ映画祭、短編映画部門で働いていますが、私のセクションには私含め3名のスタッフで働いています。我々3人で約500本ものショートを選定し10本上映します。ここで選定される作品の中にあまり日本のものは無いので、今回たくさん日本のショートを観ることができました。日本の作品の中での一番のお気に入りは、準グランプリでもある、”Blue and Orange”です。この作品も、この作品自体が持っているメッセージを押し付けるわけではなく、十人十色の考え方ができるようになっている所が良いです。アニメーションもとても可愛らしく、観たときにとても暖かい印象を受けました。観終わった後に、監督が女性と知り、その暖かさと作品から滲み出る愛に納得しました。」

最後にガヴェル審査員のLife isを伺いました。

「Life is made of moments.(人生は一瞬一瞬からできている。)」



審査員 ジョン・ブルーム氏
Interview with JON BLOOM

今回審査員として来日していた、アカデミー賞短編アニメーション部門のジョン・ブルームさんにインタビューをさせて頂きました。

今回のSSFF EXPO 2005での作品について伺いました。

「どの作品も良かったです。私たちは、1〜10点までの間で点数を付けていきましたが、私はどの作品にも高得点を付けました。これは驚くことではなかったです。というのも、たくさんの応募の中から選ばれて上映されている作品ですから、高得点であるのもうなずけます。

私は、自分自身がフィルムメーカーなので、作品を観る時は、他のクリエーターの撮り方やテクニックを尊重します。ショートで言えることは、創造力が大部分を占め、お金はほんの少しの割合でしかありません。なので、ショートフィルムの審査をする際には、ユニークさや創造性等を重視し、制作費がいくらかかったということは考えません。低予算でも良いものは十分作れますから。これらが、私の審査の基準です。

日本のショートをこれほどの数を一度に観たのは初めての経験だったというブルーム審査員に、日本のフィルムメーカーへ言葉を頂きました。

「日本の作品は非常に良かったです。日本作品を観れたことは、とても良い機会でした。また、日本をより知ることができました。日本の作品はとても日本らしさが出ていると思います。その分、日本以外の国の人が観たときに多少難しいこともありますが、それも含め、日本作品の味だと思います。ただ、言えるのは、日本もショートフィルムを作る上で、国からの資金面での援助が少ないことです。もっと国がサポートし、ショートフィルムを作っていく環境が整えば、日本のショートフィルムはもっと良くなっていくと思います。

最後に、ブルーム審査員のLife is を伺いました。

「Life is fun!.(人生は面白い)」




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