第14回アシアナ国際短編映画祭(AISFF)開幕、豪華スターが集結!

第14回アシアナ国際短編映画祭(AISFF)開幕、豪華スターが集結!

11月3日から8日までの6日間に開催されるアシアナ国際短編映画祭(AISFF)開幕式が11月3日ソウルシネキューブ光化門にて行われました。14回目の開催となる今年は、ソウルシネキューブ光化門やCGV明洞駅シネライブラリーにて上映、過去最多となる121ヶ国から5327作品が出品され、国際コンペ部門には45作品、国内コンペ部門には11作品がエントリーされています。

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3日夜に行われた開幕式は俳優のキム・テウが司会を務め、特別審査委員の俳優チョ・ジヌンのほか、チョン・ジウン監督、大女優であり釜山国際映画祭のフェスティバル・ディレクターを務めるカン・スヨン、俳優パク・チュンフンらが出席しました。

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開幕式のシネキューブシアターはあっという間に満員になり、AISFFの理事であり女優のソン・スクとフェスティバル・ディレクターを務める韓国を代表する名優、アン・ソンギが開幕が壇上に招かれ、ゲストへの挨拶と映画祭開幕を宣言しました。その後、今年の特別審査委員として任命されたチョ・ジヌンがステージに登場。挨拶後、インターナショナルコンペティションの審査員も紹介されました。今年の審査委員長として『10人の泥棒たち』や『暗殺』のヒットメーカーで知られるチェ・ドンフン監督が紹介されました。審査員紹介が終わり、アカペラグループの演奏後、AISFFプログラマーのチ・セヨンが海外からの監督や国内部門(韓国)の監督を壇上にて紹介しました。

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オープニング作品はSSFF & ASIA 2016でグランプリを受賞したクリストフ・デアーク監督の作品「合唱/Sing(ハンガリー)」。監督もこの日の為に来韓しました。その後、ウェルカムレセプションが行われました。また、AISFFの名物はレセプションが終わった2次会の会場。レセプションが行われたビルの外にはテントが設置され、おでん、チャプチェ、鳥の甘辛など韓国のソウルフードが振舞われパーティーも終始なごやかな雰囲気に包まれていました。

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SSFF & ASIAはASIFFとパートナーシップ関係にあり、11月5日(土)会場のひとつであるCGV明洞駅シネライブラリーにて「The Collections of Short Shorts FilmFestival & Asia」と題されたSSFF & ASIA 2016で上映された日本のショートフィルムが特集上映されました。

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上映後はSSFF & ASIAのフェスティバル・ディレクターの東野正剛、プログラミング・マネージャーの武笠祥子、そして『夕暮れの催眠教室』の井上博貴監督がスクリーン前に招かれ、司会との質疑応答がはじまりました。東野はSSFF & ASIAの歴史や、両映画祭の友好的取り組みの説明をして、武笠からは、日本のコンペティションに集まる作品の傾向や、今年のSSFF & ASIAでも本格的に企業のブランド発信を目的としてでつくられるBranded Shortの取り組みについて話をしました。

会場には多くの観客が駆けつけ、井上監督とのQ&Aでは、「この作品を作る過程で意識をした監督はいますか?」という観客からの質問に対し、井上監督は韓国を代表するパク・チャヌク監督のハリウッド作品、『イノセント・ガーデン』の名前を挙げました。また、劇中、何度から出てくる空、雲のイメージが違うことで「主人公たちの心の揺れが変わっているからか?」など、韓国のオーディエンスからは鋭い質問があり、井上監督も「まさにその通り!」と、満足そうな表情で答えていました。別の観客からは主人公の女の子二人はどうやって見つけたか?」の質問に井上監督は、「200人以上オーディションしましたが、結局、主人公は決まらなかった。結局、福山雅治さんの『真夏の方程式』に出ていた青木珠菜さんを紹介されました」とコメント。

最後に井上監督は「来年は是非、コンペ部門の監督としてここに戻ってきたいと思います!」と意気込みを語り、観客から拍手を受けていました。監督のご活躍に期待します!