【レポート】クレルモンフェラン2017・世界最大の国際短編映画祭マーケットに今年も参加!

【レポート】クレルモンフェラン2017・世界最大の国際短編映画祭マーケットに今年も参加!

第39回クレルモンフェラン国際短編映画祭が、先週2月3日から10日まで開催されました。
今年もショートショートのスタッフが現地に飛び、日本のショートフィルムを紹介していきました。
現地の様子を紹介します。

この映画祭は世界で一番大きい短編映画祭といわれ、全世界からのスタッフ(監督、俳優、脚本家、音楽家、撮影、照明などの技術者)、世界中の映画祭関係者、配給会社担当、バイヤー、自国の映画をプロモーションする団体、地域の自治体、各国のフィルムコミッション、俳優協会、音楽協会、テレビ局、メディア、そしてスポンサーなど、大勢やってきます。今年は約1週間の映画祭で13万人以上の方々が、この映画祭にやってきました。約20万の町の人口が、この映画祭時期になると1.5倍になります。

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5日(日)朝、我々SSFF & ASIAスタッフは、映画祭のメイン会場で、関係者登録などを済ませ、作品上映を観ようと試みましたが、1500を収容できるメイン会場があっという間に満員になり、入るのをあきらめました。次の上映会も1時間前にすでに長蛇の列をなしている光景を見て、改めてこの映画祭の圧倒的な存在感を肌で感じました。
また、平日の朝の上映会には、近隣の町々の幼稚園生から高校生までが学校の「遠足」として積極的に集まっていました。フランスでは「映像の持つ力」、そして「メディア・リテラシー」を積極的に学校のカリキュラムとして取り込んでいるようです。

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さて、私たちスタッフのミッションとして、メイン会場の裏手にあるコンテンツ・マーケット(各映画祭、団体、コンテンツ企業などが、ブースを出している展示会場のようなもの)で、6日(月)から9日(木)まで日本のショートフィルムのプロモーション・販売や、海外のショートフィルム映画祭・コンテンツ関係者とのミーティングを行いました。

今年も「札幌ショートフェスト」と一緒に「ジャパン・ブース」をシェアし、クレルモンフェランで「日本」の存在をアピールしました。(日本関連のブースは私たちだけでした!)
毎日、海外からのたくさんのバイヤー、映画祭関係者がジャパン・ブースに訪れ、今後のSSFF & ASIAとの連携についても打ち合わせをしました。7日(火)には映画産業の関係者を対象として「ジャパンショート」の上映も行いました。

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今回のオフィシャル・コンペティションのインターナショナル部門には、1月にアメリカのサンダンス映画祭でグランプリを受賞した日本の『そうして私たちはプールに金魚を、』も唯一の日本映画としてノミネートされていました。長久允監督もクレルモンフェランにこられ、私たちのブースに立ち寄って頂きました。

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11日(土)に、受賞式が行われました。

(『そうして私たちはプールに金魚を、』は悔しくも賞を逃しました。)

以下、主な受賞作品です。

グランプリ/Grand Prix
「DeKalb Elementary」 / Reed Van Dyk監督 / 米国

審査員賞 / Special Jury Prize
「Home」 / Daniel Mulloy監督 / コソボ、UK

観客賞/Audience Prize
「Como Yo Te Amo」 / Fernando García-Ruiz Rubio監督 / スペイン