第8回ブックショートアワード大賞作品 決定!

第8回ブックショートアワード大賞作品 決定!

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 

「日本各地に伝わる物語」を二次創作

第8回ブックショートアワード大賞作品は

童謡「赤とんぼ」をモチーフにした短編小説

春野萌(はるの もえ)さんによる『会いたい人』に決定!

 

 

 米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭、ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)は、第8回目となる短編小説の公募プロジェクトで選ばれたブックショートアワード大賞作品を本日発表いたしました。また、大賞を受賞した小説全編をブックショートサイトにて掲載いたしました。

 

サイトURL: https://bookshorts.jp/2021winner

 

 本アワードは、令和3年度日本博主催・共催型プロジェクト「日本各地のストーリー公募プロジェクト」として開催。これまでのブックショートアワードのテーマは踏襲しつつ、とくに「日本各地に伝わる物語」の二次創作を募集し、1,067作品が集まりました。

 今回、大賞に輝きました春野萌(はるの もえ)さんによる『会いたい人』は、童謡「赤とんぼ」がモチーフになった短編小説。日本に暮らす多くの人が耳にしたことのあるメロディと歌詞をベースに、主人公と、かつて可愛がってもらった近所のお姉さん、そして主人公が偶然出会った女性とその祖母という、それぞれの関係性が描かれます。
<十五で、姐やは、嫁にゆき、お里の、たよりも、たえはてた>という一節に象徴される「赤とんぼ」の世界と重なる本作。

どんなに願ってももう二度と会うことができない人、もっと会っておけばよかったと後悔する人について思うことは、深い悲しみ、苦しみを伴いますが、ときに、その存在に励まされて大きな力をもらえることがあります。『会いたい人』は、主人公が抱える喪失感を丁寧に描きながら同時に、ある女性との出会いによって、主人公が前向きに変化していく様子を映し出します。

 

短編小説『会いたい人』 作:春野萌(はるのもえ)(二次創作元 童謡「赤とんぼ」)

◆あらすじ: 

電車の中で豪快に眠る村松さんと遭遇した茜は、彼女の顔が知人とそっくりであることに気付く。これから大好きな人に会いに行くという彼女に興味を抱き、感動の再会シーンに期待を寄せる茜だったが、ついて行ったその先で思いもよらない光景を目にする。

◆作家プロフィール 

春野萌:山形県出身。都留文科大学を卒業後、社会人経験を経て美術大の通信教育過程に編入学。幼少期に父のワープロで物語を作って遊んでいたことが創作のきっかけ。現在の夢はオリジナル絵本を作って小学生に読み語りをすること。

令和3年度日本博主催・共済型プロジェクトサイトはこちら:https://www.shortshorts.org/japanculturalexpo/