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札幌での最初の上映、aプログラムの終了後、ショートフィルムをはじめて観たという2人に感想を伺った。
エミさん(左)が気に入った作品は「Seraglio」。ストーリーがわかりやすくて楽しめたそうだ。
一方、美容師をしているというJさんは、「CHUCK」と「TITLER」がお気に入り。
「“CHUCK”では、主人公はなぜ猟奇的な行為をくり返していたんだろう、という消化不良な感じが、逆によかった。“TITLER”は映像のシンプルさとテンポのよさが気に入った」という。ショートフィルムの魅力について尋ねると、
「ショートフィルムは、長編映画ではできないことを表現していると思う。たとえば“Sunday Afternoon”などは、あのやりとりを2時間見せられたら逆につらいだろうから。いつか、自分でもショートフィルムを作ってみたいと思っている。そのときは、かっこいいイタリアン・マフィアもののような作品を作りたい」と答えてくれた。 |
15:20 |
トークライブ1 「ジャパンショートの可能性」 |
札幌では「トークライブ」と題して、豪華なゲストを招いてのパネル・ディスカッションが、開催期間中に3回おこなわれる。その第1回は、イギリス在住で札幌にもたびたび訪れている映像プロデューサー、アンドリュー・トーマスさんと、CGアーティストの菅原正さん、そして今年のジャパンショートで上映される3作品の監督たちが対談をおこなった。
日英の映像交流のかけはし的存在となっているアンドリューさんは、現在「Onedotzero」というデジタル映像フェスティバルの日本サイドのプロデューサーを務めており、日本のすぐれたクリエイターを海外に積極的に紹介している。
一方、菅原さんは、これまで数々のCMのデジタル映像を手がけてきたほか、昨年はアニメ界の巨匠、押井守監督の映画「AVALON」のCGを手がけた。
菅原さんは動物のリアルな動きをCGで表現しているが、これらは、モーション・キャプチャーなどは一切使わず、目で観察したものをすべて自分でおこしたのだという。
菅原さんは、押井監督の率いる腕の良いジャパニメーションのアニメーターと仕事をしたときのことについて、「“AVALON”は実写だったので、今まで二次元的な絵を描いていたアニメーターたちに、3DCGに慣れてもらい、一緒に3DCGを創り出していく作業が必要だった。このようなかかわりができたのは面白い経験でしたね」と話していた。
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15:50 |
ジャパンショートの若手監督3人が語る、ショートフィルムづくり |
続いて、札幌在住で、今回のジャパンショート上映作品を製作した3人の若手監督が登場した。3人とも、昨年のショートショート映画祭を観て、「自分も作ってみよう」と決意したのだという。
「サイの芽」のアラキマサヒト監督(左)は、
「これは誰でも撮れそうな映画。何か人を脅かすことがやりたいという遊び心から作った。とにかく人があまり出てなくて短いものを作ろうと思ったし、映像のチープさを出そうと思った。出来上がって友だちに見せたときにはウケがよかったが、まさか上映作品として選ばれるとは思いませんでした」
「hands」の島田英二監督(中)は、
「去年の映画祭で、ジャパンショートの募集を知り、自分も応募してみようと一発奮起。南カリフォルニア大学のサマーキャンプに参加して撮ってきた。登場人物はアメリカ人だが、これを日本人で撮ったら全然違った作品になったと思う。この作品のアイディアは、“自分はいつから子どもらしい遊びをするのをやめてしまったのだろう。子どもじみたことをやってみるのは、実は大人にとってとても新鮮なのではないか”と思ったことから生まれた」
「並木道」の小野寺圭介監督(右)は、
「会話のシーンを見せるときに、話している役者の顔を切り返しで映す“リバースショット”という手法がある。最初は、その手法は単純で飽きるのではないかと思った。でも、この方法で、案外飽きさせずに見せることができるとわかった。奇抜な絵を撮らなくても、ストーリーを観てほしいと思っていたのが、うまく表現できたと思う。作品は、予算がないのでデジタルビデオで撮った。でもフィルムの質感を出すために、撮影後にインターレース(飛越し走査走査線とも呼ばれる)を解消する処理を施した。また、フィルムは1秒間に24コマの映像が写し出されるが、ビデオカメラで映すと1秒間に60コマ映されるので、半分の30コマに落としてフィルムの質感を出すようにした。それから、カメラと役者の距離をかなり取って、被写体深度が浅く写るようにしたのも、フィルムっぽさを出すため」
とそれぞれ語っていた。 |
プログラムbを観てくれた学生さん2人組。ショートフィルムを観るのははじめてで、ふだんは2人とも、ヨーロッパの歴史物の映画を観るのが好きなのだそうだ。2人に今日観たショートフィルムの感想を尋ねると、渡部さん(右)は、
「ジャパンショートの“Too Much”は、映像がきれいで内容も現実的だったのでおもしろかった。ショートフィルムは作ってみたいけれど機械音痴なので自信がありません(笑)。でももし作るとしたら、すごく短くて、インパクトがあるものを作ってみたい」と、
荒木さんは「庭師の話、“Zen & the Art of 〜”が特に面白かった。短い時間のあいだにいろんな人間関係のからみが盛り込んであり、オチもいっぱいあって、まさにショートショートならでは、という感じでした」とそれぞれ答えてくれた。 |
いよいよスタート! ASS in SAPPORO |
メイン会場のアーバンホール |
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サブ会場のイベントスペースEDIT |
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平日の午前中から駆けつけてくれた観客のかたがた |
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札幌 オフショット |
ボランティアスタッフは総勢35人ほど。7つの大学や専門学校の学生が参加している |
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札幌の映画祭を盛り上げてくれるサポーターショップ。ここはカフェ&バーの「B.C.G.」 |
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札幌は今年もYOSAKOIソーラン祭りの真っ最中 |
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