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American Short Shorts Film Festival 2001
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6.23 in NAGOYA

10:40  スペシャルトークショー 俳優・別所哲也 vs 監督・石橋義正「ショートフィルムの魅力」

Photo 最初のプログラムの上映に先立って、別所哲也さんと映画監督の石橋義正さんによるスペシャルトークショーがおこなわれた。
ショートフィルムの魅力について、別所さんは、
「'97年にアメリカでショートフィルムの面白さに初めて触れて、ぜひみなさんに知ってもらいたいと思いました。最初は映画祭を立ち上げようとは思っていなくて、勉強会をしよう、ぐらいのつもりでいたんですね。で、アメリカのショートフィルム事情について調べ始めたら、コッポラやジョージ・ルーカス、スピルバーグ、スコセッシなど、有名な監督たちは、みんなショートフィルムからスタートしていることがわかった。それで僕らも、有名な監督の最初の一歩と言えるショートフィルムを探してきて上映したいな、と思ったんです。
第1回めのASSでは、ジョージ・ルーカス監督の作品を上映しようと、僕らのアメリカサイドのスタッフが彼にメールを出しました。するとすぐにOKの返事がきたんです、“そういう映画祭だったらどうぞ上映して下さい”と。彼はそれから3年間、この映画祭を応援してくれています。あれだけ有名になっても、監督は若い無名のクリエイターたちにエールを贈ってくれる。やはり向こうは違うな、と思いましたね」
と語った。


11:00  「狂わせたいの」は短編でも長編でもない、中編映画!?

Photo 一方、石橋監督は、ショートフィルムの存在について、
「僕は必ずしもショートフィルムにこだわっているわけではないのだけれど、飽き症なので、長編の脚本を書いていると途中で嫌になってくるんですよ(笑)。長編でわざわざ説明しなくても、短編で完結するほうが面白いんじゃないかと思うし。ただ発表する場がなかなかないので、こういう場を作ってくれることは本当にありがたいですね。
“狂わせたいの”は60分なんですけど、自分では短編映画ではなく“中編映画”という感じ。ショートフィルムの映画祭にも、長編の映画祭にも、なかなかエントリーできなくて、“しもうたもん作ってもうたな”と思いました。
僕の映画は好き嫌いがはっきりわかれるみたいなんですね。でも、ストックホルムの映画祭で上映したとき、観終わった瞬間に客席のうしろのほうから“石橋さん、よくやったよー!”っていう名古屋弁が聞こえた。誰かと思ったら、名古屋弁のスウェーデン人だったの(笑)。名古屋の高校に行ってたんだって。その後、そのスウェーデン人は、たまにローマ字で名古屋弁のメールを書いてくるんですよ(笑)。」と、とっておきのエピソードを交えながら語ってくれた。


12:45  直撃! 来場者インタビュー1

Photo プログラムaが終了したところで、観に来てくれていた二人にインタビュー。
学生の後藤さん(右:23歳)は、プログラムaの中でもっとも気に入った作品に、「TITLER」を挙げてくれた。
「歌詞が毒気たっぷりで、強烈なブラックユーモアでした。チョビヒゲと髪型も最高!」
一方、昨年もASSに来て、今年は2度めのショートフィルム、という諌山さん(左)は、
「このプログラムの中で良かったのは、まず“Sunday Afternoon”。普通のセリフを使わないで会話を進めていく方法が新しくて面白かったです。“Seraglio”も短いのに落ち着いたトーンで面白かったし、もちろんティム・バートンも最高でした」と話してくれた。
二人に、ショートフィルムの魅力について尋ねると、諌山さんは
「好き放題に作っているっていう感じがいい。そのぶん好き嫌いが分かれるかもしれませんが」と、後藤さんは
「ひとつひとつの作品は短いけれど、それだけに一度に続けて何本も観ることができる。充実してるけどけっこう疲れました」とそれぞれ感想を述べてくれた。


16:50  直撃! 来場者インタビュー2

Photo プログラムcを鑑賞してくれた二人組に、感想を伺った。
藤岡さん(左:会社員/25歳)のお気に入りは、「取毛男」と「Elle Etait si Jolie」。「“取毛男”はワンアイディアで1本作ってしまうところがすごい。“Elle...”は、具体的ないじめのシーンは全く描いていないのに、心が痛くなりました」と、
一緒に来ていた川村さん(右:会社員/24歳)は、
「僕も“Elle...”かな。いじめというのは、日本人にはある意味日常的なできごとになってしまっているけれど、違った視点から見ることによってあらためて問題に気づかされました。それから、“The Ballad of Little Roger Mead”は、エンディングロールまで面白かった。よく見ていると、“動物は一切傷つけていません”とか、金魚のクレジットまであったりした(笑)」と答えた。
また、藤岡さんは「ショートフィルムを作るほうにもとても興味があって、いつか作りたいと思っています。シュールな笑いがある作品を作ってみたいですね」と、
川村さんは、「普通の長編映画は先が読めてしまうことが多いけれど、ショートフィルムは短いのに逆に先が読めない面白さがある。作者の個性が反映されているし、ふつうだったら受け入れられなさそうなものを自由に作っている。何でもアリって感じがいいですね」と、それぞれ語ってくれた。


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