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映画祭オンラインサテライト会場BSSTOで「カンヌの5月:短編映画の魔法」スタート

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2026.05.06

ショートフィルム専門のオンラインシアター「BSSTO」では、今年も国際短編映画祭ショートショートフィルムフェスティバル & アジア2026のオンラインサテライト会場として、映画祭開催期間にあわせた特集を展開します。

 

 毎年5月、世界中の映画人が熱い視線を注ぐ南仏カンヌ。その巨大な祭典のなかで、最も純粋な映画の衝動を刻んでいるのが短編部門です。

 BSSTOでは、カンヌの5月:短編映画の魔法」と題し、カンヌ国際映画祭の公式選出(オフィシャル・セレクション)に名を連ね、受賞・ノミネートを果たした珠玉のラインナップを厳選して特集します。

 URLhttps://sst-online.jp/magazine/19289/

配信されるのは、愛する人の死を前に、その面影を記憶に刻もうと足掻く『君の顔をまだ覚えているうちに』、パルム・ドールを受賞し、隕石の衝突により沈みゆく故郷の光景を通して世界の「不確かさ」を突きつける『水のささやき』、事故現場での選択が、消えない「良心の呵責」へと繋がっていく不条理劇『事故現場』、そして修復不能な関係の終わりを静かに見つめる『あなたが死んでくれてよかった』。

いずれも、長編映画では到達しえない速度で、私たちの既成概念を鮮やかに塗り替える作品群です。世界基準の才能が刻んだ、まさに魔法のような一瞬の真実。5月の爽やかな風とともに、スクリーンから放たれる圧倒的な熱量と衝撃を、ぜひ目撃してください。

※各作品の配信期間は3か月間。ユーザー登録後無料でご覧いただけます。

 

2020年カンヌ映画祭パルムドール受賞。82日間の沈黙、最期に一度、君の顔に触れるまで—   5月6日配信スタート

君の顔をまだ覚えているうちに

I am afraid to forget your face

監督:Sameh Alaa/エジプト/ドラマ/2020/14:54

82日間の別離の末、愛する人との再会を果たすため、アダムは険しい道のりへと旅立つ。

たとえどんな困難が待ち受けていようとも、その想いだけを支えに前へ進む――愛と記憶、そして再会を信じるひとりの男の物語。

2020年にエジプト人監督として初めてカンヌ国際映画祭の短編部門でパルム・ドールを受賞した本作。監督は「観客の想像力は、提示された映像よりも常に強い」と述べており、二人が離れていた理由が「エジプト社会の偏見」によるものか、あるいは「パンデミックによる隔離」のようなものか、解釈を観客に委ねています。映画評論家の多くは、この作品を「若者の感情を許容しない社会秩序や家庭内の抑圧」に対する痛烈な批判として捉えています。

 

2022年カンヌ映画祭パルムドール受賞世界が水に沈む前、粒子に刻まれた、最後の記憶を求めて  5月13日配信スタート

水のささやき (The Water Murmurs

監督:Jianying Chen/中国/ドラマ/2022/14:59

隕石衝突の影響で海底火山が噴火し、川沿いの町は水没の危機に直面する。避難前日、ニアンは幼なじみに別れを告げに向かう途中で町の人々とすれ違い、失われゆく故郷の記憶を胸に刻んでいく。

本作は35mmフィルムとデジタルの両方を使用して撮影されました。潮風の香りや岩肌の質感を伝えるための「粒子感」と、遠くの地平線や風景を鮮明に映し出す「クリスプな映像」を使い分けることで、終末に向かう世界の切なさと美しさを両立させています。青と緑を基調とした色彩設計がなされており、批評家からは「タルコフスキー的(静謐で詩的な映像美)」とも評されました。

フランスの詩人シャルル・ボードレールの詩集『悪の華』に収められた「宝石(Les Bijoux)」からインスピレーションを受けたといいます。この詩が持つ官能的で、かつ喪失感の漂う雰囲気が、町を去る主人公の心情とリンクしています。

 

2025年カンヌ国際映画祭短編コンペ部門選出、ユニフランス短編映画大賞受賞 15分間が暴く、人間の正体。  5月20日配信スタート

事故現場 (VULTURES

監督:Dian Weys/南アフリカ・フランス/ドラマ/2025/15:24

交通事故の現場。警察も救急もまだ来ていない中、気性の荒いレッカー車運転手は、事故車を必死に守ろうとする。しかし、彼の行動は思わぬ方向へと事態を巻き込み……。

監督は、わずか15分の脚本を完成させるために、6年間かけて約25回もの書き直しを行いました。

短編というフォーマットは、書き手に対して「簡潔さ」と「経済的なアプローチ」を強いるため、非常に挑戦的だったと語っています。直接的な暴力そのものよりも「暴力が起きた直後の状況に、人間がいかに反応するか」という点に強い関心を持ち、事故現場に真っ先に駆けつけるレッカー車(ロードサービス)の激しい利権争いを背景に、現代社会における「自己保存」や「人間関係が商取引のようになっていく性質」を批判的に描いています。

助けを必要としている人々を前に、自分の利益を優先してしまう人間の姿を通じ、「他者に対する私たちの責任とは何か」を観客に問いかけます。

 

2025年カンヌ映画祭パルムドール受賞僕たちは自由になったのか—  5月27日配信スタート

あなたが死んでくれてよかった 

(I’m Glad You’re Dead Now

監督:Tawfeek Barhomb/ギリシャ・フランス・パレスチナ/ドラマ/2025/13:09

幼少期を過ごした島へ戻った二人の兄弟。再会は、封じ込めてきた秘密と向き合う時間となる。島に残された記憶をたどるうちに、二人を結びつけてきた“ある過去”が浮かび上がる――。

監督のタウフィーク・バルホームは、これまで『天国から来た少年(Cairo Conspiracy)』の主演や『オーメン:ザ・ファースト』などに出演し、国際的なキャリアを持つ俳優。本作は、彼が脚本・監督・主演をすべて務めた意欲的なデビュー作。実の兄であるアシュラフ・バルホーム(Ashraf Barhom)と共演し、 父の死をきっかけに故郷の島へ戻った二人の兄弟が、長年埋もれていた過去の秘密や暗い記憶に向き合う姿を描きます。 実の兄弟が「兄弟役」を演じることで、セリフ以上の複雑な感情や、家族間に流れる独特の緊張感をリアルに捉え、「親という存在が子供のアイデンティティを形成する際、それが時に暴力的なまでの重荷になり得ること」をテーマに据え「その死によって初めて、自分の人生を生きる許可が下りたという解放感」を表現したかったと語っています。

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