サグネ国際短編映画祭(カナダ)にSSFFスタッフが参加してきました!

サグネ国際短編映画祭(カナダ)にSSFFスタッフが参加してきました!

3月16日から3月20日にかけてカナダのサグネにてサグネ国際短編映画祭が行われました。1996年に設立されたこの映画祭は今年20周年を迎えた映画祭です。フランス語圏の人口14万人ほどの小さな町のサイネージが映画祭で埋め尽くされ、国際的なゲストのおかげで映画祭期間中多くの英語を話す声も聞かれました。

SSFFのスタッフであるJessica Jane Howardが映画祭へ招かれ映画祭とフィルムマーケットに参加してきました。このフィルムマーケットにはケベックなどからのフィルムメーカーや機関、プロデューサー、バイヤー&セラー、プログラマー同士のユニークな出会いの場所となっています。今回の目的は、日本での短編映画のマーケットについて議論したり、国際産業に日本の短編映画を促進するためカナダのショートフィルム配給元に会うことであった。

フィルムマーケットイベントのメインのひとつである「the Distributor’s Pitch」が17日の朝に行われました。SSFFスタッフを含む5人のバイヤーのパネリストとして登壇し、各社の自己紹介からイベントが始まりました。その他にも影響力のあるバイヤーであるInga Diev of Ouat Média (Canada), Constanza Tagliaferri of Turner International (Argentina), Lisa Landi of KQED (USA) and Christine Davila of Warner Bros. (USA)などがこのイベントに招待されました。

加えて、18日にネットワーク構築のための朝食パーティーも開かれました。これは国際映画祭のプログラマー、フィルムメーカー、プロデューサー、バイヤーやその他の映画業界リーダーが出席し、2時間ほどのイベントでした。

Chicoutimiホテルのレストランで開かれた会場は100名ほどの出席者の熱い議論であふれていた。初対面の人たちばかりであったが、紅茶やコーヒーやお菓子をたべながら、落ち着いた空気で様々な議論をはじめました。フィルムメーカーにとって業界の代表に直接会って作品を紹介できる良い機会でした。

映画祭期間を通してこの小さな町でショートフィルムを楽しむために集まったたくさんの人と出会えとても素敵な滞在でした。映画祭を通して、地域のランチイベントや公式のオープニングセレモニーとさまざまな会合やカジュアルなパーティーなどに素敵なイベントがたくさんありました。

1オープニングナイトにて業界専門家たちと地元観客の交流

2オープニングナイトでの音楽パフォーマンス

多くのショートフィルムプログラムがあり、観たいもの全て見ることは難しいのが事実。しかし、この問題の解決のために、映画祭本部にはすべての参加者が作品視聴できるスクリーン部屋があった。ここで参加者たちは特別にいつでも映画祭がセレクトした作品だけでなく全ての出品作品を見ることができました。さらに、カナダ国立制作庁のVR技術のプレゼンテーションもありました。サンダンス映画祭 (USA)のような映画祭に先駆けてセールスされた4つのプロジェクトが紹介されていました。

3VRヘッドセットのひとつ

4VR体験中の様子

最終日前日である19日夜に映画祭の授賞式が開かれました。コンペティションプログラムのうちひとつが上映され、そのあとダンスパフォーマンスやバンドの演奏ステージも行われ、にぎやかでとても楽しいイベントでした。

5授賞式ステージの様子

12の賞の受賞者が発表され、表彰式も行われました。受賞者のリストは下記をご覧ください。

Regional Prize: The passage (Dir. Alexa Tremblay-Francoeur)

地域賞

Audience Choice Award: La Voce (Dir. David Uloth)

観客賞

Best Young Audience Award: The Painter of Jalouzi (Dir. David Darg & Bryn Moser)

ベストヤング観客賞

Film Critic’s Special Mention of the Jury: La Voce (Dir. David Uloth)

審査員映画評論家特別賞

Film Critic’s Award: The Sniper of Kolbani (Dir. Reber Dosky)

映画評論家賞

Best Short Film Shoot No Matter What: Papa Trouble (Dir. Cécile Gariépy)

 

Shoot No Matter What Audience Choice Award: Finger Night (Dir. Mars Joly)

 

Best Documentary Special Mention of the Jury: Elle Pis Son Char (Dir. Loïc Darces)

ベストドキュメンタリー審査員特別賞

Best Documentary Award: Bacon and God’s Wrath (Dir. Sol Friedman)

ベストドキュメンタリー賞

Best Canadian Script:  Jean-Marc Vallée (Dir. Annie St-Pierre)

ベストカナダ脚本

Best Quebec Director Award: Viaduc (Dir. Patrice Liliberté)

ベストケベックディレクター賞

Best Animation Award: Sunday Lunch (Dir. Céline Devaux)

ベストアニメーション賞

International Grand Award: Alles Wir Gut

グランプリ(海外)

National Grand Award: La Voce (Dir. David Uloth)

グランプリ(国内)