日本博:沖縄、広島、熊本に伝わる昔話・民話をモチーフに執筆された短編小説(英語訳版)を公開!

日本博:沖縄、広島、熊本に伝わる昔話・民話をモチーフに執筆された短編小説(英語訳版)を公開!

「日本各地のストーリー創作プロジェクト」
沖縄、広島、熊本に伝わる昔話・民話を
モチーフに執筆された短編小説(英語版)を公開!
短編小説を執筆した3作家によるパネルディスカッション映像も英語字幕を追加し世界配信スタート

米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭、「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(略称:SSFF & ASIA)」は、令和3年度日本博主催・共済型プロジェクトとして、若手の小説家に日本古来の昔話・民話などをモチーフにした短編小説を執筆頂くプロジェクトを展開しています。

プロジェクト2年目となる今年は、沖縄県、広島県、熊本県に焦点をあて、現在は音楽活動を経て文筆家として活躍する高橋久美子さん、現代ショートショートの旗手である田丸雅智さん、ブックショートアワードでの受賞歴を持つ森名子さんの3名が作品を執筆。
本日英語訳版が世界に向けて公開となりました。

また、10/22に「SSFF & ASIA 2021 秋の国際短編映画祭」で行われた、 本プロジェクトの3作家が執筆の背景に加え、日本に眠る語り継ぎたい物語やその魅力について語ったパネルディスカッション映像も、英語字幕を追加し世界配信がスタートいたしました。

本プロジェクトを通じて世界の方々に日本の魅力を届けてまいります。

URLhttps://www.shortshorts.org/japanculturalexpo/en/creation-of-stories-all-around-japan/

日本各地のストーリー創作プロジェクトで執筆された3つの短編小説

1.沖縄県×高橋久美子

「おかあの羽衣」

自宅のガレージで偶然、おかあの大切なものを見つけてしまった瑠璃は、「母」である前に一人の女性であった彼女の夢を応援したいと願う。さらに、琉球芸能の組踊「銘苅子」を観て涙するおかあを目の当たりにし、ある行動に出る。

著者:高橋久美子(たかはし・くみこ)
作家・詩人・作詞家。1982年、愛媛県生まれ。
音楽活動を経て文筆家に。主な著書に小説集『ぐるり』(筑摩書房)、エッセイ集『旅を栖とす』(KADOKAWA)、詩画集『今夜凶暴だからわたし』(ミシマ社)など。アーティストへの歌詞提供も多数。人形浄瑠璃を現代版に書き換えた創作人形劇の脚本や、詩の朗読など様々な表現活動も続ける。

2.広島県×田丸雅智

「光陰」

病気になったという父に呼び出された三きょうだいは、実家のある廿日市に向かう。父は彼らに、因島の職人に“光陰“を作ってもらってきてほしいと依頼する。完成した3本の光陰をきっかけにぎくしゃくしていた家族関係に変化が訪れる。

著者:田丸雅智(たまる・まさとも)
1987年、愛媛県生まれ。
東京大学工学部、同大学院工学系研究科卒。現代ショートショートの旗手として執筆活動に加え、「坊っちゃん文学賞」などにおいて審査員長を務める。また、全国各地で創作講座を開催するなど幅広く活動している。著書に『海色の壜』『おとぎカンパニー』など多数。メディア出演に情熱大陸など多数。
田丸雅智 公式サイト:http://masatomotamaru.com/

3.熊本×森名子

「少女は踊る」

高校二年生の向日葵は、これといった夢も目標もなく、親友のすみちゃんと毎日ただダラダラと過ごすことに焦りを感じている。そんな現状を打破しようと、二人は地元熊本県の夏の風物詩、おてもやん総おどりに参加を決意し--。

著者:森名子(もり・なこ)
1997年神奈川県生まれ。
2019年にHOPPY HAPPY AWARDにてブックカテゴリ優秀賞、2020年に第6回ブックショートアワードにて大賞受賞。

令和3年度日本博主催・共催型プロジェクト日本各地のストーリー創作プロジェクトパネルディスカッション

10月22日にSSFF &ASIA 2021 秋の国際短編映画祭内で各短編小説の創作プロセスや、民話や昔話がどう彼らの作品に活きているかを語るとともに、互いの作品を読んでの批評が行われたパネルディスカッションを英語字幕付きで世界配信。