映画の未来は、ここから生まれる。

短いからこそ、試せる。
短いからこそ、遊べる。
短いからこそ、挑める。

短編映画には、これからのクリエイティブの可能性がつまっています。

ソニーは今年も引き続き、
新しい映像文化を担うクリエイターの登竜門である
国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア(SSFF & ASIA)」の
オフィシャルコンペティションをサポートします。

進化するテクノロジーでクリエイターの創造性を広げ
映画だけでなく、ゲームや音楽、アニメなど、領域を超えて
さまざまな感動体験を生み出してきた“クリエイティブエンタテインメントカンパニー”として
映像文化の新たな潮流を皆さんと一緒に、世界に届けたいと思っています。

米国アカデミー賞へのパスポートとなる
SSFF & ASIAオフィシャルコンペティションをソニーが支援

2022年6月7日~20日に開催された「SSFF & ASIA 2022」にて、ソニーグループ株式会社(以下、ソニー)が2021年に引き続き2022年も、米国アカデミー賞短編実写部門への推薦につながるオフィシャルコンペティション(インターナショナル部門、アジア インターナショナル部門、ジャパン部門)をサポート。これからの新しい映像文化や潮流を生み出すクリエイターの登竜門を支援しました。

オフィシャルコンペティション(部門)構成図

インターナショナル部門

アジアを除く世界各国から選出された作品を上映。人権問題や社会問題に着目した作品から、近未来・非現実世界を見事に描いた作品、クスっと笑えるコメディ作品など、バラエティ豊かにお届けします(特別上映あり)。

アジアインターナショナル部門

日本を除いたアジア諸国から集まった作品をご紹介。今年のアジア作品は差別や貧困問題に対して立ち上がる人々を描いた作品作品や心温まる家族の物語などなど、ジャンルを超えた力強い作品をお楽しみください。(特別上映あり)。

ジャパン部門

毎回新たな視点を発信するジャパンメイドのショートフィルムをご紹介!

【Digest Movie】SSFF & ASIA 2022 Official Competition supported by Sony / Smartphone Film Competition supported by Sony's Xperia

ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2022
オフィシャルコンペティション supported by Sony 受賞者コメント

インターナショナル部門 優秀賞

天空の孤高

0:15:42 / フランス/レバノン / ドラマ / 2021

モハマドはベイルートで働くクレーンオペレーター。ある朝、レバノンで最も背が高く、危険なことで知られるクレーンに乗ることを志願する。そして誰の目も気にせず、秘密の情熱を燃やし、自由を味わう。

監督:ダニア・ブデール

レバノン系カナダ人の脚本家/監督。Brooklyn Filmmakers Collectiveのメンバー。ニューヨーク大学芸術学部で映画制作を学び、美術学修士を取得。

受賞の感想

インターナショナル部門の優秀賞、更にはグランプリのジョージ・ルーカスアワードに選んでいただけたことは大変光栄です。この作品は4、5年に渡って作り上げた愛のこもった作品です。野心的なプロジェクトだったこともあり、制作期間中は大変な事ばかりでした。世界中で起きたパンテミックもそうですが、特にレバノン国内で起きた情勢の変化に大きく影響を受けました。だからこそこの賞は特別なのです。身の回りや世界中で起きているより深刻な問題を考えると、この作品の制作に適した時期ではないのではと何度も挫折しそうになりました。しかし、だからこそアートというものが重要な役割を果たす時なのだと考えたのです。何か障害に直面するたびにチームのみんながお互いを励まし合い、それが私に力をくれました。2020年8月4日に起きたベイルート港爆発事故が私たちにとって最大の難関でしたが、事故から少し時間が経つと私たちはそこから這い上がり、制作に戻りました。今こそこの物語を完成させるべき時だと思ったからです。素晴らしい制作チームなしにこの作品は作り上げられなかったので、この賞をチームのみんなと分かち合いたいと思います。また、この賞をレバノンの人々、チャンスを求めて故郷を離れざるを得なかった世界中の移民労働者の方々、そして本当の自分を見つけようと奮闘する全ての人々に捧げます。私たちの作品が世界中で観客の皆さんの心に届いていることがとても嬉しいです。

受賞理由

ストーリーテリング、映像、演技のすべてにおいて素晴らしい作品。1つ1つの瞬間および感情がとても細やかに描かれており、観客を作品の世界へ引き込む圧倒的な美しさと力強さを持った作品であった。

作品のおすすめポイント

この作品はいつか世界を変えることが出来るほど素晴らしく多才なアーティストであるKHANSAが主演を務めています。ぜひ彼個人のアーティスト活動もご覧になってみてください。彼のパフォーマンスを初めて目にし、その音楽を聴いた瞬間からずっとインスピレーションを貰っています。彼の作品は勇敢で心を打つものがあり、今まで見たことがないようなものでした。その才能と美しさでジェンダーという壁に挑戦し続けているのです。彼の存在は主人公のキャラクター作りに大きく影響しましたし、彼自身もパフォーマンスに魂を注いでくれましたので、セリフがない役でありながらとても感動的なシーンを作ることが出来ました。
クレーンの操縦室と空中のダンスシーンはフランスのLa Planete Rougeという制作会社のThe Next Stageというバーチャルスタジオで、HDRのLEDウォールとUnreal Engineの技術を使い撮影しました。
最後に、今回受賞したことでアカデミー賞の選考対象作品となりますが、作品のインスタグラムアカウント @warshashortfilm をフォローして是非応援をお願いします。また、メディア媒体や作品のレビューなどでこの作品について言及いただけると嬉しいです。

アジア インターナショナル部門 優秀賞

モシャリ

0:21:57 / バングラデシュ / ホラー / 2022

「モシャリ」とは東南アジアで使われる蚊帳で、夜間の害虫除けに使われる。血に飢えた吸血鬼が蔓延る世界ではモシャリは唯一安全な場所だ。舞台はバングラデシュの首都ダッカ。二人の姉妹は危険な夜を生き延びるためモシャリの中に留まらなければならないが、限られた空間の中で二人は互いの存在を耐え合わなければならない。

監督:ヌハシュ・フマユン

バングラデシュ人の脚本家兼監督。南アジアのアイデンティティを題材にした作品づくりに興味を持っている。代表作は、サウス・バイ・サウスウェストのMidnight Shorts部門で審査員特別賞を受賞した「モシャリ」、サンダンス・インスティチュート、米非営利団体Film Independent 、カンヌ国際映画祭併設見本市“マルシェ・ドゥ・フィルム”の支援を受け制作した長編映画「MOVING BANGLADESH」など。Sundance Feature Film Development Trackのフェローに選ばれた初めてのバングラデシュ人である。

受賞の感想

『モシャリ』の制作チームは、このような名誉ある賞を受賞し、身の引き締まる思いです。バングラデシュとバングラディシュ映画の代表として、世界的なキャンバスに立てることを誇りに思います。

受賞理由

観客を意識したエンターテイメント志向の高い作品。ホラー作品として驚きを与える演出技術に加え、現代らしさを上手く取り込んだキャラクター設定とストーリー展開でより観客を映画の世界に引き込む力のある作品に仕上がっていた。

作品のおすすめポイント

本作の長編版を制作中ですのでご期待ください!

ジャパン部門 優秀賞

THE LIMIT タクシーの女

0:23:23 / 日本 / ドラマ / 2021

弁護士の咲希は仕事で空港に向かうため、待機していたタクシーに乗り込んだ。しかし、そのタクシーの運転手は咲希を待ち伏せしていた妹の里美で、姉の意に反し、危篤状態にある母のいる病院へ車を走らせるのだった。

監督:吉田真也

広告制作会社に所属し、主にTVCMなどの演出をしている。学生時代より、映画監督の中島哲也氏の元で映像制作を学び、同氏プロデュースによるオムニバス映画「ヘアスタイル」の一編を監督し劇場公開された。

受賞の感想

ずっと憧れていたSSFFの名誉ある賞を受賞させていただきとても嬉しいです。脚本の玉田さんはじめ、俳優部、スタッフ全員の力でいただけた賞なので、関係者全員で喜びを分かち合いたいです。
僕自身も主人公と似た境遇だったので自分を重ねながら制作した思い入れのある作品です。なので沢山の方に観ていただけたこと、また受賞できたことがただただ嬉しいです。

受賞理由

ほぼワンシチュエーションで描かれたエンターテイメント作品。会話劇ながら登場人物の関係性・価値観が見事に伝わる脚本、そこに主演二人の圧倒的な演技でさらに説得力が生まれ、完成度の高い作品に仕上がっていた。

作品のおすすめポイント

1シチュエーションの会話劇という誤魔化しのきかないシンプルな設定のなかで、距離感のあった姉妹の関係性の変化や気持ちの変化を、時にコミカルに時にシリアスに演じた主演の門脇麦さんと古川琴音さんのお芝居がなんといっても見どころです。また、LEDスクリーンプロセスを用いて撮影したのですが、ポストプロダクションの負担を減らすだけでなく、臨場感のある環境を作ることができました。

ご自身が影響を受けた作品や監督について

ポール・トーマス・アンダーソン監督の作品が好きでいつも刺激を受けています。
また映像を始めた頃、中島哲也監督のもとで学び、映像の考え方から細かい技術面のことなどとても影響を受けました。

さらなる可能性を広げるスマートフォン映画作品部門を
ソニーのテクノロジーを搭載したスマートフォン Xperiaがサポート