2006年06月11日
神宮会館での撤収作業を終えて、やっと別所代表と高橋共同代表が現れました!
グランプリを獲得したヘン・タン監督と喜びをわかちあう別所代表。
原宿のお好み焼き屋さんにて、監督たちとスタッフの打ち上げがおこなわれました。自分たちで焼きながら食べるお好み焼きに、来日監督たちは大喜び!
なんと、ユ・ジテさんも来てくれました! ボランティアたちと一緒にピース!
世界のあちこちから集まったフィルムメーカーたち。こんな機会はなかなかないと、お互いにアドレス交換をしています。
「THE LAST CHIP」 ラスト・チップ
Heng Tang ヘン・タン
(21:00/Drama/香港・ベトナム・オーストラリア/2005)
<講評>
この映画祭が推奨する、ショートフィルムの楽しさ、面白さをもっとも感じさせてくれた作品。
<受賞コメント>
去年オーストラリアのシドニーで、これまでさまざまなアートフィルムを上映していたふたつの映画館が、営業不振で相次いで閉鎖に追い込まれました。本当にショックでした。
でも今、このすばらしい映画祭に参加できたことで、この映画祭の意義がとても重要だということを感じていますし、こうした機会を通じてシネマアートは残っていくと思います。
アカデミーにノミネートされたということで、私の作品を通して、オーストラリアの主要都市のこのような現状に多くの人が関心を寄せてくれたら嬉しい。オーストラリアには現地の英語を話せない高齢の方が多く住んでいて、その中にはギャンブル依存症になってしまう人もいるのです。
そして、この作品ではコインの表裏の反対側のことも語りたかったのです。つまりカジノで働く人々です。彼らの仕事は本当に大変だし、中にはやる気をうしなっていく人もいます。このような状況に光があたればと思っています。
「La Belle Dame Sans Merci」 つれなき美女
大根田英俊
(15:00/Fantasy/日本・アメリカ/2005)
「La Belle Dame Sans Merci」 つれなき美女
大根田英俊
(15:00/Fantasy/日本・アメリカ/2005)
<講評>
今回選ぶにあたって、この映画祭における「National」というカテゴリーでどのように選ぶべきかについてよく話し合った。日本を題材にしているべきなのか、日本的な世界観とは何か、National部門はどうあるべきかという話し合いをした中で、国内で活動する監督を支援するという映画祭の姿勢には賛同しつつも、ほかの部門同様、作品のショートフィルムとしての独創性と技術的な完成度を重視して選んだ。
<受賞コメント>
この作品は、一部中国で撮影しましたが、実は撮影が終わって空港に向かう途中。乗っていた車が60メートル下の崖に3回ぐらい横転しながら落ちたんです。幸い肋骨を骨折しただけで済んだんですが。
それがこの作品でもっとも苦労した点ですね(笑)。
僕はアメリカで生まれ育ちましたが、自分のルーツである日本に興味を持っていました。日本をある程度わかったらアメリカに帰ろうと思っていたけれども、結局何年も日本に残っています。自分がアメリカで生まれていても日本人なんだなあと感じています。
今回ナショナル部門で入賞したのは本当に嬉しいです。
「Resonance of Tears」 レゾナンス・オブ・ティアーズ(涙の残響)
渡辺敦彦
(11:00/Drama・Experimental/日本・フランス/2004)
<講評>
出演者のずばぬけた演技に高い評価が集まった。
アジアインターナショナルコンペティション部門優秀賞
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「THE LAST CHIP」 ラスト・チップ
Heng Tang ヘン・タン
(21:00/Drama/香港・ベトナム・オーストラリア/2005)
<講評>
アジアインターナショナル部門は全体的にレベルが高く、勢いがあり、選ぶのに時間がかかった。
本作品は、異文化で活きる主人公たちの苦悩や葛藤を、ユーモラスな演技で生き生きと表現した点を評価した。
<受賞コメント>
スタッフやボランティア、支援者のみなさまにお礼を申し上げたい。みなさんのおかげで私や私の仲間がとても勇気づけられています。また、財政的な困難にもかかわらず、ほかのアジアの国々でショートフィルムに携わっている人たちにこの場で出会えたこともとてもいい経験でした。
そして、東京に住んでいるみなさま、このようなすばらしいシネマアートをやり続けていることにお礼を申し上げたい。
それから今回、藤竜也さんや野宮真貴さんをはじめとするみなさんと同じ空間にいられたなんて、本当に死にそうなほど興奮しました。
「Village Football」 村のサッカー
Sainath Choudhury サイナス・チョウドリー
(1:25/Fiction/インド/India/2004)
<講評>
「これぞショートフィルムだ」と言わせるような、ショートフィルムの特異性を十分に発揮している作品。長編映画の断片にもありそうなエピソードが見事に描かれている。
「The Mechanicals」 未知なき世界
Leon Ford レオン・フォード
(8:20/Drama/オーストラリア/2005)
いよいよクロージング・セレモニーが始まりました!
司会は、DJの鮎貝健さんと女優の辻香緒里さん。
まずは石原慎太郎東京都知事からのビデオメッセージが流され、
「少ない予算と短い時間で内容の濃いものを作ろうと努力する姿勢から、すばらしい才能が育って世界に向かって花開いてゆくと思う。私自身も芸術家の一人として共感を持ってみなさんを支持したい」
とのおことばをいただきました。
SSFF 2006 & ASIAの審査員たちも勢揃いしました。左から、俳優の藤竜也さん、シンガーの野宮真貴さん、ブラジルのサンパウロ国際ショートフィルムフェスティバル副理事のベッチ・サフェイレさん、脚本家の大森美香さん、映画監督の青山真治さん。
監督たちが会場にやってきました。大勢の報道陣に囲まれて、ちょっと緊張気味。この中からグランプリを獲得し、アカデミー賞へのパスポートを手にするのは果たして誰なんでしょうか!?
今日はSSFF 2006 & ASIAのクロージングセレモニーが開催されます。
こちらは会場の神宮記念館。
雨の中、関係者やセレブリティが続々と会場入りしています。
観客を待つセレモニー会場。
SSFFの創立者であるダグラス・ウィリアムス、高橋敬子、別所哲也の3人が、来客をひとりひとり出迎えています。
人気韓流俳優のユ・ジテさんも来場!
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