来日ゲストインタビュー in Tokyo

Keiko ibi Michael Goetz Greg Pak Mark Osborne Roy Unger
Jim Fleigner Jochen Schliessler Charlie Call Erisabeth Lohen Grant Barbeito
Keith Milton Christine Swanson Mitchel Rose Chris Harwood Bruce Laffey
Michael Cargile Joan Raspo      

Roy Unger / 『Requiem』
Roy Unger 『Requiem』は、今回の映画祭の中で唯一のSF映画である。
この映画のアイディアが浮かんだ経緯について、彼は「最初に、注射器の液体が管を通ってゆく強烈なイメージが湧いて、そこからイメージを広げていったんだ。この映画はセリフが少ないけれど、作品の構想も言葉ではなくイメージとして組み立てていった」と話す。また、映画『ブレードランナー』が大好きで、監獄のシーンにブレードランナーのイメージを取り入れたという。実際にいちばんお金をかけたのも、一見とてもシンプルに見えるこの監獄のシーンで、逆に、近未来らしい最新機器が登場するシーンは、極力予算を抑えたそうだ。
「この映画は決して笑えるような楽しいものではないけれど、音楽などにもこだわって作ったので、みなさんに共感を持ってもらえると思う」と話していた。
Jim Fleigner / 『From the Top of the Key』
アフリカ系アメリカ人の子どもの心情を的確に表現しているこの作品。撮ったFleigner監督は、白人である。このようなテーマを取り上げた理由について、彼は
「主人公の二人の少年は、実は友人の子どもなんだ。決して恵まれてはいない境遇にありながら、兄弟愛にあふれていて、本当にいい子どもたちだった。彼らに触発されてこの作品を作ったんだ」と語る。
この作品をアメリカ以外で上映したのは初めてだという。「非常にアメリカ的な話なので、日本で受けるかどうか心配だったけれど、とても良い反応だったので嬉しい」
Fleigner監督は、この作品を含めて3つのショート・フィルムを既に完成させており、次は長編を撮る予定だ。ショート・フィルムと長編映画との違いについて、彼は「ショート・フィルムは短い時間で言いたいことを明確にしなければならない。撮りたいテーマが長編に合っているかショート・フィルムに合っているかを見極めることが重要だと思う」と教えてくれた。
Jim Fleigner
Jochen Schliessler / 『The Fisherman and his Wife』
Jochen Schliesser カナダ人のSchliessler監督は、今回来日したゲストの中で、唯一アメリカ以外から駆けつけてくれた監督である。
この映画の中で象徴的に使われているのが「魚」。
「魚の存在が意味するものは、生と死の両方。この作品は、まず魚を放す結末が浮かんで、それから前の部分を作っていった」
ショート・フィルムを作るときに多くの監督が苦労するのが、資金の問題である。この作品を作るときに資金面での苦労はあったか、という問いに、Schliessler監督は「兄が撮影監督をしているのでこの作品にも力を貸してもらったし、映画業界のたくさんの友だちに協力してもらった。カナダでは映画業界の中に新人を育てようという気風があるんだ」と答えた。彼は現在、道化師を描いた新たなショート・フィルムの脚本を書き上げ、制作資金を集めると共に、長編映画の脚本も執筆中だそうだ。
Charlie Call / 『Peep Show』
Call監督は、高校時代から8ミリや16ミリの映像を制作していた。しかし、映画の制作について本格的に学んだことは一切ないという。にもかかわらず、デビュー作の本作は、世界70以上の映画祭で圧倒的な支持を得た。この作品のアイディアは、出演している役者夫婦が持ってきたもので、男性2人がまくしたてるくどき文句のほとんどは、演じている女優が考えたのだそうだ。女性の心理を見事に突いていて、笑わずにはいられないこのセリフの数々。監督に、男性としてこんなくどき文句をどう思うか聞いてみると、「僕自身、彼女のアイディアから生まれるセリフをとことん楽しんだよ。女性が喜びそうなセリフをいろいろ学ばせてもらった。なるほど、と思ったね」と大笑い。
また、これから映画を作ってみたいと思っている多くの若者が、ゼロからスタートするにはどうすればいいのか、監督からアドバイスをもらった。
「8ミリや16ミリでいい。一緒にやろう、という人たちと、まずは作ってみること。初めから本格的に撮るのは、とてもお金がかかるもの。だから、初めは1分のものでも構わない。それを作ったら、次は5分の映画を作ってみる。そんなふうに、まず友だちと作ってみるのがいいんじゃないかな」
Charlie Call
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