来日ゲストインタビュー in Tokyo

Keiko ibi Michael Goetz Greg Pak Mark Osborne Roy Unger
Jim Fleigner Jochen Schliessler Charlie Call Erisabeth Lohen Grant Barbeito
Keith Milton Christine Swanson Mitchel Rose Chris Harwood Bruce Laffey
Michael Cargile Joan Raspo      

Elisabeth Lochen / 『Red Ribbon』
Elisabeth Lochen Lochen監督は心理学の博士号を持ちながらも音楽業界に飛び込み、画期的な映画音響システム「DTS」(デジタルサウンドシステム)を開発したという、非常にユニークな経験を持つ。
「家が“しっかりした職業につくように”という教育方針だったから心理学の道に進んだけど、本当は、7歳の頃から映画を作りたいと思っていたの。でも、いざ心理学の仕事を辞めても、それからどうしたらいいのかわからなかった。それで、なるべく映画に近い仕事をと思って、レコーディングスタジオで働き始めたわけ。もともと音楽が好きだったし、この選択が結果的に良かったと思う。もう二度と心理学には戻るつもりはないわね(笑)」
『Red Ribbon』は第二次大戦中のドイツが舞台になっている。フランス人であり、もちろんその時代に育ったわけでもないLochen監督は、彼女自身のイメージから当時の様子を作りだした。衣装は、ロスのアンティークショップに毎日通って探したという。
痛烈な社会批判を込めた本作とは一転して、彼女の夢は『The Rock』のようなアクションを作ることだという。「映画は、日常と全く違う世界を見せられるのが魅力。そんな、映画ならではの作品を作りたい」
Grant Barbeito / 『Ruben』
セリフを一切排除した、まさにショート・フィルムならではの作品。中でも、猫の演技には舌を巻くばかりだ。あの猫は、いったいどのようにして撮ったのだろう。その問いに、Barbeito監督はとっておきの裏話を教えてくれた。「あの猫は、実は親子のオス猫2匹を使っているんだ。撮影を続けていると、猫はライトの熱のせいで疲れてしまうからね。でも、あんなそっくりな親子を見つけることが出来て、本当にラッキーだったよ」
この作品は、最初は長編で書いたものを、ショート・フィルムにしたのだという。次は、『losing your head』というタイトルの続編を作るつもりだそうだ。
ショート・フィルムを作る際の、作品時間の決め方について、彼は「僕はアイディア優先。初めからこれぐらいの長さにしよう、と決めているわけではない。この映画のアイディアを人に見せたとき、30秒が妥当だと言われたけれど、僕はもっといろいろな要素を入れようと思ったんだ」
コメディ映画ではあるが、猫好きにはちょっと残酷な結末の本作。「現実離れした、ファンタジーの世界を描きたかったんだ。決して猫が嫌いだというわけではないよ(笑)」
Grant Barbeito
Keith Milton / 『Twinkle Toes』
Keith Milton ビルの屋上で繰り広げられるダンスシーンが印象的なこの作品。Milton監督は、彼のデビュー作となるこの作品について、「はたから見ると、他人を助けようとしている人が、本当は全く正反対の目的を持ってきて接触してくることがある、というのが、この映画のアイディアの中心かな」と語る。
ダンスシーンを撮影したのは、8月のロスアンゼルスだったという。「この作品の撮影で、いちばんお金がかかったのは、実はミネラルウォーター代だったんだ。連日40度を超える暑さが続いて、ダンスシーンを1回撮るごとに、役者は汗だく。それで、彼らには『絶対に4回しか踊らない』と強く主張されてしまった。ダンスシーンには4日間かけたけど、僕は本当はもっとたくさん撮りたかったんだよね」
現在、ロスのヴァージン・レコードでミュージック・ビデオ・プロデューサーとして働いている彼。そのつてから、優秀なカメラマンに格安で本作品の撮影を頼んだり、あちこちのスタジオから「ショート・エンド」と呼ばれる半端に残ったフィルムをかき集めたり。この作品は、現在のキャリアをフルに生かしながら作りだされたのだ。
Christine Swanson / 『Two Seasons』
Swanson監督は、10年前に交換留学生として来日し、南山大学に通った経験があるという、大の日本好きだ。
「周防監督の『Shall we ダンス?』や、伊丹監督の『タンポポ』、クロサワの『まあだだよ』などが好き。日本のドラマも大好きです。日本人は、なんてすてきなラブストーリーを描くんだろう、って思う。アメリカ人はアクションやバイオレンスものが好きだから。アメリカでも日本のドラマはよく見ています。別所さんが出ていた、『魔女の条件』もちゃんと見てたわ(笑)」
今回の『Two Seasons』は、長い間友人としてつきあってきた男女のラブストーリー。
「ストーリーを決めたときは、まったくのフィクションのつもりだったけれど、振り返ってみると夫との出会いもまさにこの映画のような感じだったし、知人にもこんな経験をしている人は多かった。多くの人がこんな気持ちを味わったことがあるんじゃないかしら」
次回作は既に制作が進んでおり、日本で歌手デビューすることを夢見る黒人男性のストーリーだとか。「本当は桜の季節に日本で撮影して、日本の文化を広く伝えたかったんだけど、予算の都合で出来なかった。いつか必ず日本の桜を撮りたい」と力強く語ってくれた。
Christine Swanson
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