 |
Lochen監督は心理学の博士号を持ちながらも音楽業界に飛び込み、画期的な映画音響システム「DTS」(デジタルサウンドシステム)を開発したという、非常にユニークな経験を持つ。
「家が“しっかりした職業につくように”という教育方針だったから心理学の道に進んだけど、本当は、7歳の頃から映画を作りたいと思っていたの。でも、いざ心理学の仕事を辞めても、それからどうしたらいいのかわからなかった。それで、なるべく映画に近い仕事をと思って、レコーディングスタジオで働き始めたわけ。もともと音楽が好きだったし、この選択が結果的に良かったと思う。もう二度と心理学には戻るつもりはないわね(笑)」
『Red Ribbon』は第二次大戦中のドイツが舞台になっている。フランス人であり、もちろんその時代に育ったわけでもないLochen監督は、彼女自身のイメージから当時の様子を作りだした。衣装は、ロスのアンティークショップに毎日通って探したという。
痛烈な社会批判を込めた本作とは一転して、彼女の夢は『The Rock』のようなアクションを作ることだという。「映画は、日常と全く違う世界を見せられるのが魅力。そんな、映画ならではの作品を作りたい」 |
|