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Rose監督は12年間、彼が主宰するダンス・カンパニーでダンスの監督をしていた経験を持つ。『Elevator World』は、もともとそのダンス・カンパニーの公演の際、幕間をもたせるための余興として、スライドで見せていたものだったという。
彼は映画監督に転向した動機を、「長い間ダンス監督をやって、やり尽くしたと思ったから。それに、ダンスはその場限りで終わってしまうけれど、映画は多くの人に届くし、長く残るからね、そういうものを作りたくなったんだ」と説明する。
『Elevator World』の面白さは、誰もが思い当たるエレベーター内での行動を、極めてシンプルなアニメで表したところではないだろうか。彼は、その点について「実際の人を使ったら、その人のパーソナリティが前面に出てきてしまう。もっと普遍的なテーマとして訴えたかった」と説明してくれた。
彼はこの作品を撮り終えてから、既にもう2本のショート・フィルムを作っているという。ミュージカル・アーティストのドキュメンタリーと、ダンス・フィルムで、今度はどちらも実写だそうだ。さまざまなジャンルにチャレンジしているRose監督。今後の作品も楽しみだ。 |
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