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【レポート】朝ドラ出演・奈緒さん登壇!企業の理念を深く伝える映像とは?, 6/6, Andaz会場

2018/06/07

上映2日目を迎えたSSFF & ASIA 2018。今日も虎ノ門ヒルズ51階アンダーズ東京会場にて上映とトークイベントが行われました。
ショートショートでは、2016年より映画的表現を駆使して企業・団体のPRを行う「ブランデッドムービー」を研究・表彰するプロジェクト「BRANDED SHORTS」を行なっています。今日はその一環として「モノガタリの力」と「ネスレシアターDAY」と題した2イベントを開催しました。

動画広告というとテレビCMを思い浮かべる方も多いかもしれませんが、WEB動画が広まった現代で注目を集めているのが、5~10分程度の尺を使って企業理念やブランドの価値観を丁寧に描くブランデッドムービーです。ストーリー性があり、企業理念の背景を丁寧に、情緒的に伝える映像です。これはCMではなく、ショートフィルムと言えます。
「モノガタリの力」では日頃からブランデッドムービーに携わる、電通のクリエイティブディレクター中尾孝年さん、読売テレビのプロデューサー西田二郎さん(「ダウンタウンDX」)、エッセイストの犬山紙子さん(昨年のBRANDED SHORTS審査員)と別所哲也が登場。「新たな人を巻き込む」「ファンを育成する」「理念を浸透させる」という3つのアプローチから典型的なブランデッドムービーを視聴し、その作品の手法や世の中を切る視点について語りました。

『春』(株式会社リクルートライフスタイル)

例えば、卒業式から下校する二人の女子高生を描いた会話劇『春』は、「青春と恋愛」をテーマに美容院検索アプリの価値を訴求する内容。10代女性の絶妙な恋心を描いた本作は、広告とわかりつつも観る人の感情をぐらっと揺さぶります。
「10代の女の子に丁寧にヒアリングして作ったんでしょうね。“女性は共感を求める” というセオリーに忠実な作品ですね」と犬山さん。「続きが気になります。想像の余地があれば、続きをファンが想像してくれる」と中尾さん。
「ビジネス」というと、冷たいイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、その会社がどんな価値を世の中に提供しているのか、会社の成り立ちの背景にどんな物語があったのかを知ると、企業活動にも人間らしさを感じることができます。「いい会社」の定義は人によって様々でしょうが、観た人たちに広告としてではなく作品として受け入れられるブランデッドムービーができること、それは「いい会社」の1つの条件なのではないでしょうか。

さて、そんなブランデッドムービーにいち早く注目し、企業活動に取り入れてきたのがキットカットやネスカフェでおなじみのネスレ日本です。SSFF & ASIAの開催に毎年協賛し、「ネスレシアター」というWEBサイトでショートフィルムやブランデッドムービーの配信をしています。
本日2本目のイベント「ネスレシアターDAY」はネスレ日本の提供イベント。ネスレ日本が日韓合作で今年製作したショートフィルム『いつか、会える日まで』を上映し、本作の共同演出・たじまなおこさんと、主演の奈緒さんがトークをするというイベントでした。
『いつか、会える日まで』は、韓国のミュージシャンの男性と、日本のチョコレート職人の女性が、夢の中でつながって恋に落ちる物語。前編後編合わせて25分ほどの短編で、日本のほか、韓国でも1週間のロケを行っています。

韓国のスタッフと仲良くなる秘訣を聞かれた奈緒さんは「とにかく触ってましたね。韓国はスキンシップをとる文化なので、距離を詰めることができました」とコメント。
たじま監督はショートフィルムの魅力について「日常のなんでもないことでも、主人公にとってはドラマ。何気ない日常をドラマとして描けるのが魅力です」と語りました。

ブランデッドムービーは企業活動を前進させるだけでなく、若い映画制作者たちにとっても実績を作る貴重なチャンスとなります。
若いクリエイターの育成を理念に掲げるショートショートでは、映画製作のサポートを求める有能な若手監督とブランデッドムービーに取り組む企業をマッチングし、作品を製作するプロデュースを行っています。
ブランデッドムービーでご自分の仕事の本質的な価値を世の中に提示したい企業の皆さんは、ぜひ一度ご相談ください♪

今日は以上のイベントの他に「BRANDED 1」プログラムと「Be Yourself」プログラムの上映を行い、多くの方にご来場いただきました。ご来場いただいた皆さんに改めて感謝申し上げます。
いよいよ7日(木)から表参道ヒルズ スペースオー会場での上映がスタート!Andaz会場でも8日(金)まで上映しています。
Peatixで満席のプログラムも、キャンセル分を当日券として開放しています。最新情報はTwitterで発信してまいります♪

 

(ショートショート実行委員会・大竹)