SHORT SHORTS FILM FESTIVAL & ASIA 2019 CINEMATIC ATTITUDE

青く美しい地球の海と戯れる男は、海洋汚染が生んだ魔物を目の当たりにする。

クルーガー国立公園を中心とする地域の黒人女性が立ち上げた、南アフリカ初の女性のみの密猟対策部隊『ブラックマンバ』。彼女達は地域一丸となり、迫りくるサイの絶滅を食い止めている。

今まさに進んでいる湖や海での生態系崩壊の様を130年以上聴き続けられているチャイコフスキーのバレー楽曲に乗せて。

ウィスキーグラスや葉巻を片手にポーカーをプレイする老若男女。一見優雅に見えるこの光景だが、彼らが賭けているのはほかでもなく、残りの人生である。

自然と人工物の共存を眺める。私たちが噛み砕いて飲み込んで消化した、その景色を受け入れる。ごみの山、有毒性化学物質、真っ黒の油が地上から湧き上がり、潤う消費社会を象徴している。瞑想的かつ迫力もある、その皮肉ともいえる美しさが、現代社会に問いかける。

荒地の池に住む意地悪なガマガエルのジーノと様々ないきもの達は、突然現れたショベルカーに住む場所を奪われ、新しいすみかを探すことになってしまった。最初は自分の保身だけを気にしていたジーノだったが、次第にみんなと助け合うしか生き残るすべがないことに気づく。

地元の環境保護論者は、天賦の才 - ミツバチとコミュニケーションする能力- によって、迷惑がられる蜂の群れを絶滅から守る。

孤独な旅をする男は、孤高の山の頂上にて変わり者と出会う。そいつからの頼まれごとがひとつ。驚くなかれ、奇妙な出来事が巻き起こる。

第四の壁、それは社会の中に紛れ込む未だ認識されることのない場所である。他との大きな違いは、そこに住む特徴的な人々。世界は再生をしながら本能的に生き延びている。10か月に渡る作者自身の旅の記録に基づく作品。

長い間眠っていた手紙に記された祖父の強い想い。時を超えて語り継がれる愛と希望をこの世界に送る。