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American Short Shorts Film Festival 2001
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6.2 in TOKYO

10:00 ボランティア清掃「SWEEPER」スタート!

Photo 映画祭2日めとなる今日は、朝から表参道のボランティア清掃がおこなわれ、来日フィルムメーカーたちも、自らほうきやちりとりを持って掃除に参加した。
すっかり映画祭の恒例行事となったこのボランティア清掃は、名付けて「SWEEPER」。掃除は、10時にラフォーレ原宿前を出発。およそ30名が1時間ほどかけ、表参道約500mを往復してゴミを拾った。
来日フィルムメーカーたちは、たばこの吸い殻や紙くずなどを、お互い競うようにして回収。植え込みの中に入り込んだゴミまで集めるなど、熱心に掃除をしていた。この「SWEEPER」は、4日まで毎日おこなわれる。


10:40 熱心にゴミ拾いをするフィルムメーカーたち

Photo ゲストとして招へいされているのにもかかわらず、掃除に積極的に参加してくれたフィルムメーカーたち。掃除をしながら笑い声が絶えず、フィルムメーカー同士、あるいはボランティアスタッフたちと、とても楽しい交流のひとときを過ごしてくれたようだ。
ゴミのポイ捨てに罰金が科せられることで有名なシンガポールから来たロイストン・タン監督は、
「日本に招待してもらったお礼として、掃除を通じて感謝の気持ちが表わせてよかったよ。シンガポールはきれいすぎるんだ(笑)。東京ではゴミが落ちているのはノーマルなことだから、嫌な気持ちはまったくしないよ」と、
スイス出身で、今はアメリカに住むマイヤ・ジマーマン監督は、
「とても楽しい経験だったわ。ロイストンと競ってゴミを集めたのよ。原宿の街は、そんなに汚れてなかったわね」と、それぞれ感想を話してくれた。


13:10 プログラムd 質疑応答

Photo 上映後、「12×12」のマイヤ・ジマーマン監督と、「In God We Trust」のジェイソン・レイトマン監督、プロデューサーのダン・ドゥビエッキーさんが登場。客席からの質問に答えた。

ジマーマン監督は
「実はこの作品のタイトルはもともと“8×8”だったんですが、実際に役者が歩き回って演技をするのにはどうしても8フィート四方では狭すぎたので、12×12に変えました。撮影はセットを組んだので、実際は12フィート「四方」ではなく、壁は三面しかありませんが」と裏話を教えてくれた。

レイトマン監督は、作品を作るにあたって苦労した点について、
「編集の段階からのCGの挿入が非常に難しかったのと、映画の中に登場する鳥がまったく言うことを聞いてくれなかったこと(笑)」と話していた。

また、海外でのショートフィルムの現状について、ドゥビエッキーさんは
「アメリカではあちこちの州で1年中映画祭がおこなわれている。また、さまざまな配給会社がショートフィルムを買い付け、飛行機の機内やエレベータの中、ケーブルテレビで放映するようになったので、徐々に一般の人が見る機会が増えてきた」と述べた。
一方、スイスで生まれ育ったジマーマン監督は、ヨーロッパでのショートフィルム事情について、
「この5年ほど、特に若者のあいだでショートフィルムがポピュラーになってきた。スイスでは、12時間連続でショートフィルムを上映する映画祭がおこなわれ、ずっと満員でかなり話題を呼んでいた。ふつうの映画祭は、どうしても長編のほうが脚光を浴びる。しかし、ショートフィルムのみの映画祭では、ショートフィルムの作り手がメインとなって、自由に発言を述べることができる。そのような場があることに感謝したい」と話していた。


20:00 インターナショナル・プログラム 質疑応答

Photo 本日の最後の回の上映は、インターナショナル・プログラム。上映後の質疑応答には、シンガポールのロイストン・タン監督が登場した。

タン監督は、まだ24歳という若さ。父と息子の関係について描いた「Sons」を作ったきっかけについて、
「自分自身、24年の人生のうちの23年間は、父とほとんど話したことがない。父はおこづかいはくれるけれど、ちゃんとした話をしたことがなかった。だから、自分の個人的な気持ちを、父に伝えたいという気持ちがあった」と述べた。
「この作品をお父さんに見てもらいましたか?」という質問には、
「両親に見せたら、母親は泣いた。なぜならこの作品を作った僕のことが心配になったから(笑)。父は、だまって僕の肩を叩いてくれた。映画の中で、父親が息子に黙って料理を作ってくれるシーンが多く出てくるが、僕の父もいつも黙って料理を作ってくれる。それが父の、僕への愛情の表現だと思う。この作品を作ったおかげで、父との会話も徐々に増えてきたことが、映画を作っていちばんよかったことですね」と話した。

また、シンガポールのショートフィルム事情については、
「シンガポールでもショートフィルムはとても人気がでてきた。最近おこなわれたシンガポールでのショートフィルムの映画祭でも、84作品のエントリーがあるなど、この14年ぐらいの間に徐々にポピュラーになってきたと思う。かつて、シンガポールの映像作家は海外の作品をまねたものを作っていたが、自分を含めて、今、若い世代は自分たちのスタイルを確立しようと努力している」と説明してくれた。


原宿お掃除集団、SWEEPER 現わる!

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"SWEEPER"にはもちろん、別所実行委員長も参加
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表参道には、オフィシャル・スポンサー・カー「smart」のASSエディションも登場!
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植え込みの中までていねいにお掃除


会場は2日めも大盛況!

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土曜日とあって、会場には長い行列が
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今年は作品の人気投票も実施。果たして第1位に輝くのはどの作品!?
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観客の反応が非常によかった、タン監督。ラウンジで多くの人からサインを求められていた

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